本日で緊急事態宣言が解除されるのですが、既に1~2週間前から麻布十番界隈は以前の賑いが戻っている感じです。流石にマスクはほとんどの人が着けていますが、肩がぶつかり合うくらい多くの人が外を歩いています。ニュースを見ても、箱根の温泉街は緊急事態宣言の再延長が決定したと同時に予約が次々に入ったというではありませんか。ワクチンの接種はまだ遠い話で、接種したらアナフィラキシーショックがあったとか血栓が出来やすいとか色々と取りざたされていますがどうせ一般にはまだ届かないので他の人の結果を見て待つしかありません。新型コロナの感染者数は下げ止まりで、昨年の今頃よりも多いですが、卒業式なども執り行われているようですし、「仕方ない。動き始めるか。」という境地でしょう。
東京は今日雨ですが、日中の気温も高く桜が満開になるのもあと数日です。何も出来ないままあっという間に1年過ぎました。いったいこの時間をどうやって取り戻すかと、ついつい考えてしまいます。
とにかく今年はちらっとでも桜を堪能したいなと思います。新型コロナのことがなければ例年は京都の祇園や嵐山にお花見に行き、都をどりを観て錦市場で食材の買い物をすることが多いのですが、昨年に引き続き今年はまだ無理なようです。仕方ないので、少しでも春を感じるために開花宣言があった日から“桜染め”のスカーフを身に着けています。一般的な“桜染め”は紅花や茜で薄く染めたものですが、今身に着けているものは桜の花が咲く前の小枝に潜んでいる色素を抽出して染めたものです。約40日炊いたり冷ましたり、更に約90日かけて熟成させて桜色に染めます。この染めは毎年同じ木で出来るのではないらしく、作成しているところのHPに
「…ところが、昨年はピンクに染まったからといって、同じ木の枝で染めようとしても今年はピンクに染まりません。毎年、毎年、桜の木は全く別物、つまり一番難しいのは、ピンクに染まる小枝を見つけることでした。ピンクに染まるとは、“若さがあって素直”であることがポイント。樹齢150年の桜でも“若さがあって素直”なものもあれば、4,5年の若木でも”若さ“も”素直さ“もない桜があります。まるで人間のようだと思うことがあります。…」
と書いてあります。例え同じものでも月日が違うと同じではないというのは当然ではあるのですが、桜の木の染めでさえこうも繊細に違うとは神秘的な気がします。良くも悪くも変化していくという事ですね。ならば、自分も頑なにならず少し力を抜いてみようかと思いました。
クリニックの患者さんでは、いつもよりも帯状疱疹や結膜下出血が多い気がします。原因は睡眠不足やストレスによる免疫の低下です。少し気分を開放させていくことが必要ですね。病院やクリニックにすぐにかかれないときは、腫れたり出血しているところを初めは冷やして体を休めましょう。旬の野菜や果物を食べてビタミンをしっかりとり、季節の変わり目で消耗するエネルギーの補給をしましょう。そうして、腫れが少し治まってきたり出血の色が茶色のくすんだ色になってきたら今度は温めてください。1週間位で徐々に回復に向かうのが普通です。頑張りすぎないのがキーワードです。