花粉症とは?
花粉症とは、花粉(アレルゲン)によるアレルギー反応のことで、症状は主に目と鼻などにあらわれます。
花粉が目や鼻の粘膜に接触することで、アレルギー症状が表れるのが原因です。
花粉症というと、一般的にはスギ花粉に対しての直接的なアレルギー反応です。
花粉というのは、年中あらゆる種類のものが飛んでいますが、戦後の復興のためにと、1960年代~1970年代にスギやヒノキが大量に植えられました。現在ちょうど花が咲き、花粉が飛散するピーク(植林約30年)に達したため、大量の花粉が飛散されるようになったのです。
アレルギー症状のメカニズム
- 目や鼻から花粉(原因となるもの)が入ると体内のリンパ球が侵入者を認識する。
- リンパ球が抗体をつくる
- 抗体は肥満細胞にくっつく
- 再び花粉が入ってくると肥満細胞上の抗体にひっついて反応し、炎症を起こす物質であるヒスタミンを出す。
- ヒスタミンなどが神経を刺激してかゆみや鼻汁やくしゃみを引き起こす。
一般的な症状
目の場合…目のかゆみ、充血、涙目、異物感など 鼻の場合…くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛など 花粉症の症状は目や鼻だけでなく、さまざまな全身症状がみられます。
花粉症の治療
目の症状・花の症状には、目薬・飲み薬・点鼻薬等で治療をします。
花粉症の症状を抑えるためには自覚症状が出る前に、早期治療が大切です。花粉が飛び始める1ヶ月ほど前から治療を開始することにより、症状を軽くすることができます。
当院では、目薬・飲み薬・点鼻薬・漢方薬等を処方しております。
花粉症の目薬
花粉症の症状が出たら、抗ヒスタミンや抗アレルギー作用を持つ目薬を用いた治療が主に行われますが、かゆみや腫れなどの症状が強いときには、ステロイドを含む目薬が使われることもあります。
花粉症の飲み薬だけよりも、飲み薬と目薬両方使ったほうが効果的ですので、総合的に治療をすることが重要になります。
予防対策(セルフケア)
- メガネやマスクの着用が効果的
- 花粉を室内に持ち込まない(帰宅時に玄関の外で花粉を落としてから入室する等)
- 花粉が大量に飛ぶ日は洗濯物を部屋に干す
- 帰宅後は、うがい・手洗いをする
- 規則正しい生活を心がける