最近来院される患者さんから、題名の「先生、ワクチンうちますか?」という質問をよくされます。医療従事者である私は優先順位からして一般の人よりも接種順番が早く回ってくると思われます。強制ではないので自分で決められますが、その判断は各自に任されています。情報も少ない上に今迄のワクチンと違った構造をしていますから、すぐにはうたないです。
通年によく接種されているインフルエンザワクチンなどは弱毒化されたものですが、今回のワクチンはm-RNA(メッセンジャーアールエヌエー)を体内に送り込んで作用させるもので、すぐに消えると説明されていますがはたしてそうでしょうか?更にワクチンを安定化させるために水銀も含まれているとのことですから、接種した直後だけでなくその後何年かに渡って人体に影響を及ぼすかもしれないことを念頭に入れなければなりません。
幸か不幸か日本はワクチンの入荷が遅れて、先に接種が始まった国の様子が見られます。ノルウェーでは米国ファイザー社と独ビオンテックが開発したワクチン接種で29人の高齢者が接種後短時間で死亡しました。勿論100%接種が原因とはいいきれないかもしれませんが、かなりの確率で黒でしょう。ワクチンを開発した会社はこぞってワクチンの効果を94%とうたっていますが、どういう計算式でそうなるのでしょうか。かなり怪しいものです。インフルエンザワクチンの効果が平均的に約40%と言われていますが、短期で開発された新型コロナウィルスのワクチンがそうも本当に効果があるのでしょうか?素人目に見ても疑わしいと思わざる得ません。
それにファイザー社のワクチンは-75℃で保存しなければなりません。以前のブログに書きましたが、昨年韓国でインフルエンザワクチンを接種した人が何人も突然死をしました。原因究明すると、その韓国で接種したワクチンは低温で保存されないといけなかったのが、途中で常温で放置されていたりと保存方法がしっかりしていなかったために起こったと分かりました。確か-75℃のような極低温ではなかったと思います。今回のファイザー社のワクチンはかなり保存を注意しなければならないと聞いています。しかし、医療崩壊とまでいわれている現状で、現場のスタッフがワクチンに付きっきりでいられるでしょうか?冷凍の専用車から輸送されて、病院の冷凍庫に入れられて保存までは良いでしょうが、解凍してから患者に筋肉注射をする過程においてマニュアル通りにスムーズにいけば良いのですが、冷凍庫の電源は確かでしょうか?誰も-75℃でずっと保存されていたと確認できる人はいません。
無事に安全に注射されるまでの過程、注射してからの副反応、ワクチンの効果が定着するかどうか、定着してもどれだけの期間なのか、そうして効果が失われてから体に入ったものがどう作用するのか、ワクチンを接種した時のリスクと実際の効果を照らし合わせても今の時点ではマイナス要因が多く、接種はしばらく待ちたいところです。
ワクチン接種の担当大臣を新設して河野氏が任命されましたが、これもどうかと思います。河野氏については非常にスピーディーで物事を進められる方なので、迅速に動かなければならないしかも新しいものには適任だとは思いますが、厚生労働省には医学部を卒業して医療の知識を持った医務技官が何人もいるはずです。海外の医学論文を理解してより適切な判断ができる人間を選ぶべきだと思うのですが。
政治と医療は相反することが多いでしょうが、医療現場を知っていて、どういうものが必要かを分かっている人間に先導してもらうほうが早く的確だと思います。
河野氏をブルーインパルスだのハンコだのと使いまわししているのも気に入らないです