新型コロナウィルスの拡大によって暗いニュースが多い中、WHOが粋なことをしてくれました。高齢のサンタクロースを心配している子供たちのために
「サンタクロースは新型コロナウィルスの免疫をもっていて、プレゼントを配るために世界中を移動できる」
とメッセージを出しました。そのうえで、
「ほかの人とは物理的な距離をとり、クリスマスイブには保護者の言うことを聞いて早く寝ることが大事だ。」
と述べ、感染対策をとってクリスマスを過ごすよう、子供たちに呼びかけました。WHOの新型コロナウィルス担当技術者、マリア・バンケルコフ氏は記者会見で
「サンタクロースとチャットで少し話したが、とても元気で、クロース夫人も元気だ。二人は今はとても忙しいそうだ。」
とも。WHOでは多くの国の指導者から、サンタクロースと空飛ぶトナカイが領空内に入れるよう渡航制限を緩和したと聞いているとも述べたそうです。ほんとに芸が細かいです。現在、WHOは眠る時間も無いほど忙しいはずですが、ここは外せないのでしょうか、サンタクロースの対応までするとは驚きの一言に尽きると思います。日本の厚生省がましてや加藤厚生労働大臣がこのようなメッセージを発信するという想像は出来ませんね。やはりこういう時だからこそ、大人は心に夢を持ち続けられるように配慮する努力をするべきだなと思いました。全て真実を告げなくても、優しい嘘は時にストレスを回避して未来へ進む勇気を与えることもあると思います。大丈夫でなくても、大丈夫、大丈夫、といっているうちに大丈夫になったりすることもあります。すぐにではないですが、これまで人類は様々な病気に対して、知恵を絞って立ち向かい、中には完全に克服するまでなったものも数えきれないほどあります。ワクチンの接種も始まりましたし、治療法も少しづつ分かってきました。半年前の状況よりは良くなっているはずです。現在私達は生きているのですから、誤った想像力で自分の心を打ちのめしたり、不必要な不安を感じる必要はありません。その日その日がクリスマスイブで、サンタは毎日どこかにいるのです。逆に言えば、新型コロナウィルスのおかげで、1日1日がどれほど大切な時間なのかを再認識出来たのかもしれません。どんな場所にいようとも、どんな時代にいようとも、何らかの危険と隣り合わせで生きるのです。心配しすぎるよりも今を楽しむことを見つけることが大切だと思います。政府が守ってくれることはありません。自分の心のサンタを持つことが大切だと思います。