火曜日はクリニックが休診なのですが、浜松に泊まりの出張で仕事をしていました。気温も急に下がってきたので、帰りに熱海にでも日帰り温泉に行こうかなと思っていましたが、世の中は私が休みの日だと認知していない為、メールを2日間開かないでいたら300通位来ていまして、駅前のスタバで内容を確認していたらあっという間に2時間が軽く経ち温泉を断念しました。
自分が返事をするのをすっかり忘れていた事や、相手の急な予定変更で調整しなければならないとか、以前から欲しかった物の情報が今見ている場合ではないのだけれどもこのタイミングに来てしまっていました、友人からの久々の連絡、クリスマスケーキの割引、おせちの申し込み、クリーニングチケットの期限のお知らせ、PCR検査とセットになったハワイツアーの情報、何故か「サンリオピューロランド」へのお誘い....これは一応ビジネスメールが届くアドレスで、他にプライベート用のアドレスにはオークションの結果が送られてきていました。新居のキッチンをグレーとベージュをミックスしたグレージュにしたので、食器やタオルがバランスよく見えるよう揃えるためにオークションで悪戦苦闘しています。ルクルーゼの鍋や食器のオイスターグレーかナツメグかデューンあたりの色が合いそうと分かり気軽には買い物に行けないので、夜中に嬉々として競り落とすのを生きがいとしています。けれども時に、お皿が1枚5500円というのが納得出来ず、100均の店で同じように見えるものがあったりして急遽妥協したりします。
カトラリーはどうするかなと考えながら、高輪の家の台所を片付けていると、大事にしまって結局使わずにしまったままのフォーク、ナイフ、スプーンのセットが出て来ました。20年以上前にイギリスの蚤の市で購入したもので、確か100年以上前のもの。少し黒くなっているので仕方なく銀磨きで磨くことに。こんなところで時間をくってしまい、新年にまでに果たして新居の準備が整うのか疑問です。職人がブレードにブライトカットを施したナイフを磨きながら、自身がもはやアンティークになってきているのでこんなことをしてる場合ではなく自分の銀磨きしなきゃ、と思うのであります。
そうこうするうちにまだ持っているガラケーにも仕事の依頼のメールが来ていて、やれやれと思います。でも今ではスマートウォッチにも手を出して、ラインメッセージが届くのを見届けてからスマホでメッセージを確認するという全く便利ではない方法で時間を費やしています。
結局この1年、新型コロナで身動きが出来ず、季節感が無くなり、時間感覚も少し変でまだ数か月しか経っていないような、でも数年分くらいの事が起きたような、と思っているうちにあと1か月で今年も終わりです。よく考えれば、人と直接会うことが憚られる状況だったので強制的に新しい通信機器に慣らされて気がします。何も進歩してないような気がしましたが、iPhone,iPad,アップルウォッチと進化しました。機械が苦手な私がここまで出来るようになるとは、時間の流れはやはり恐るべしです。それと若いスタッフがその時々に教えてくれてます。それが一番大きいです。本当に感謝です。