年賀はがきが発売になったとニュースで言っていました。もうこんな時期になったのだと驚かされます。毎年、1年があっという間に過ぎてしまう気がしますが、それでも春夏秋などのそれぞれの季節にそれなりの何かしたという想い出があるのですが、今年は思い出すことすらままならない状況です。海外のフランスでは、10月30日から少なくとも12月1日まで再びロックダウンをすると発表しました。ドイツもレストランや娯楽施設の閉鎖を決めました。逆に、日本はGoToを来年のゴールデンウィークまで延長すると発表しています。欧米とは真逆の行動をしている日本ですが、これも死亡者数が少ないゆえんでしょう。フランスでは新型コロナウィルスの感染予防で「日本化現象」が起こっているようです。日本では当たり前の手洗いや消毒などの衛生習慣を真似したり、ハグや頬へのキスや握手といった接触を避けて、政治家までが御辞儀をしたり手を合わせて挨拶をしたりする光景がよく見かけられるようになったそうです。
しかし、日本政府が今の状況を楽観視しているわけではありません。厚生労働省は次の準備をするべく、PCR検査を自費で行っている施設に対して、ホームページで費用や検査方法、医師による診断の有無を開示するよう求める方針を示しました。これによって、検査の精度や料金の平常化を目指しているようです。現在の感染状況を「横這いから微増」としています。年を越せばオリンピック開催に向けて日本の安全性をアピールしなければなりません。そのためにも厚生労働省は来年前半から新型コロナウィルスのワクチンの供給を受け取れる可能性に対して着々と準備しています。米製薬大手ファイザー、英製薬大手アストラゼネカに次いで、米バイオテクノロジー企業モデルナと数日前に契約しました。これで日本に入ってくる予定の新型コロナウィルスのワクチンは総計2億9000万回となりました。ただし、一人2回の接種が必要ですから、人数分としては半分になります。米国内でモデルナは3万人を対象とした治験の最終段階まで進んでいて、年内にも緊急使用許可を得る可能性があります。
前回のブログでもお話しましたが、ワクチンが出来たからと言って、これで安心という訳にはいきません。やや安心感があるという程度で、最終的には皆さんそれぞれの体力や免疫力、運で決まります。逆に、ワクチンが流通してしまえば、今迄のように国民は手厚く保護されなくなるかもしれません。事実、医療機関が切迫するという理由で、何もかも面倒を看るという状態から少しづつ手を引いています。入院やホテルでの滞在も新型コロナウィルス感染と診断されたからではなく、症状があって管理が必要な人間に絞り始めました。予算の都合もあるでしょうし、GoToなどで経済を活性化させるという意志がはっきりしていますから、今後は徐々に新型コロナの印象は希薄になっていくのではないでしょうか。例年のインフルエンザよりも死亡者は少ないので、今迄の新型コロナウィルスへの配慮は過剰だった気がしますが、今後は意図的に情報が広く知られないよう隠されたりしなければいいなと思います。テレビ朝日で毎朝、新型コロナウィルスのことを取り上げていましたが、ある日ピタッと止みました。視聴者もコロナのニュースに飽き始めていたのでしょう。誰もその急な変化に対して何も言わないです。
思い出してみましょう、東北で地震が起きて、原発の施設が爆発してキノコ雲のようなものが見えた動画はすぐ削除されました。海外では放射線の危険性を解析したグラフをニュースに出していましたが、自国なのにそんな発表はありませんでした。そうして、今も東北の問題は全く進展もなく解決していません。マスコミに取り上げられなくなってから、徐々に収束しているかのようにされて、今では話題にすらのぼりません。いずれ新型コロナウィルスも世の中に存在しているのが当たり前となり、話題にすら出なくなるでしょう。
そうして、次の話題となる主役が出現するのです。その繰り返しです。