植物の種を販売する企業が、玉ねぎの種をFacebookに掲載しようとしたところ、広告用で使用した画像が「あからさまに性的である」と判断されてしまい、広告の掲載の中止を余儀なくされました。広告用の画像は籠に盛られたタマネギと半分にカットされたタマネギなのですが、原因はAIを使ったコンテンツの自動チェック技術が発展途上である為のようです。ネットでの写真を私も見ましたが、はてさてどこが性的なのか、分かりませんでした。タマネギが二個盛ってあるのが女性の胸に見えるのか、半分にカットされたタマネギが女性の性器に見えたのかは謎です。このAIは人間よりも想像豊かなのかもしれません。しかし、このような判断をしているという事は、AI の判断がまだ完全ではないことですから、AI に任せきりで、その判断を鵜吞みにするということはしないほうが良いといういい例でしょう。性的な感覚というのは個人差もある感性の問題でもありますから、そもそもAIに判断させているというのが間違っていると思うのですが。どうでしょう。
これから、面接や新型コロナウィルスの治療薬など、様々な分野でAIの判断を仰ぐことになっていくでしょうが、人間が創った機械ですので時々“本当にその判断が適切なのか”ということを定期的に審査する規則も作っておくべきだと思います。
所変わって、アメリカ・ノースカロライナ州の醸造所である、SycamoreBrewing クリスマスに向けて新作のビールを発表しました。しかし、肝心のビールの味よりもラベルに「乱交するトナカイが描かれている」ことが問題になり製造中止になってしまいました。
「CHRISTMAS COOKIE」という名のビールなのですが、ぱっと見はブルーとレッドの色でクラシックにデザインして雪の結晶やトナカイらしきものがじゃれ合っている図柄がちりばめられている感じなのですが、よくよく見るとドット絵風の白いトナカイと赤いトナカイが様々な体位で絡み合っているようです。発表から数日後に匿名の通報があり、アルコール飲料管理委員会が監査員を派遣して、わいせつなトナカイ柄トラベルの承認を得てなかったことが問題となりました。共同経営者側ではのんきに
「動物のカーマ・スートラ」と評して
「現在、我が国ではひどい事件が様々怒っています。そんな状況において、ピクセル調のトナカイが描かれた、クッキーの味わいがするビールはとても良い救済だと思います。」とコメントしています。
実際に写真で見ても、なんか可愛くて微笑ましい印象です。いやらしさや悪意は感じられないので、こんなのはアリかなと思ってしまいます。
結局、このビールは既に製造されているものに訂正されたラベルを貼って販売するという事で、そのラベルを剥がせば図柄が見られるのだそうです。初めからそうすればよかったのにとも思いますね。