季節とは不思議なもので、10月になると急に10℃も気温が下がり秋の気配がしてきました。数年前のように10月も熱帯夜の日々が続いて異常気象での連鎖で起きることも心配しなければ何らないかなと思っていました。
10月から世の中が一気に動き始める感じですね。衣替えという昔からの習慣もあって、今日の日が新しくスタートするのに良いタイミングなのでしょう。GoToは旅行や食事と様々なものを打ち出してきて、ワイドショーで例を出して説明していますが、やや複雑で休みが全くない私には縁のない話と聞き流しています。それよりも、人が動き始めると必ず新型コロナウィルスの流行が予想されますので、それに備えて医院の備品が不足しないか、アルコール、マスク、手袋、紙類などの感染対策を冬にかけて考えています。遊ぶどころではありません。
1日ロイター通信より、欧州医薬品庁(EMA)は英アストロゼネカがオックスフォード大学と共同で開発する新型コロナウィルスワクチンの逐次審査を開始したと発表しました。欧州で承認される初のコロナワクチンとなる可能性があります。審査が完了した段階で、EMAは欧州委員会に対してワクチンに関する最終的な提言を行い、それに基づき欧州委員会はワクチンの承認を決定します。
日本の政府は、国内外で開発中の新型コロナのワクチンに関して、接種した人に費用の負担求めず全員無料にすることを決めました。ワクチンは来年から国内で使えるようになる可能性があります。来年の前半までに国民全体に提供できる量の確保を目指していまして、予算としては6714億円!!を充てることにしています。新型コロナでの対策としてあらゆる予算が組まれて金額が出されていますが、あまりにも庶民が日常扱うのとはかけ離れた数字の羅列が多くて、実際に金額が高いのか安いのかが分からなくなっています。政府はこれまでに米製薬会社ファイザーと英アストロゼネカが開発しているワクチンをそれぞれ1億2千万回分供給を受けることで基本合意し、米も出なとも4千回分以上の供給が受けられるよう交渉中です。
接種してから免疫が出来るのに2週間から1か月かかると思いますので、来年のオリンピックにギリギリ間に合わせる感じです。国内は準備出来たとしても、海外の方はどうなのでしょう。選手が日本に全員来るでしょうか。何人かは辞退するでしょう。まあ、究極海外の選手が全員来なければ金メダルは日本で独り占めですが、感染の事を気にしつつなんとか賑やかにしたいものですよね。2020のオリンピックがまさかの中止で、最近まで1年後に開催されるかどうかも分からない状態でしたので、出場有望な選手やその関係者一同は特にヤキモキされていたでしょう。例えば、天候で1週間延期されても調子は狂ってしまうこともありますから、1年は長く最高のパーフォーマンスを維持するのは相当の精神力が必要です。2020のオリンピックが開催されていたら、瀬戸選手が金メダルを取ってヒーローになって全てが順調に進んでいたかもしれません。運命の歯車が狂ってしまった人は大勢いると思います。逆に池江選手のように復活の兆しが見えて、オリンピックが延期になったために間に合う可能性が出てきた人もいるかもしれません。
オリンピックはよく魔物が潜んでいると言われます。金メダル確実と言われていた選手がどうしても辿り着けなかったり、ノーマークの選手が突然浮上して金メダルを取ったりとドラマが繰り広げられます。緊急事態宣言が発令されてから約半年経ちました。これから半年後にはおそらく我々はワクチンを接種してオリンピックの開催を待つことになります。
新型コロナという想像だにしなかった大災害に遭うと同時に、日本の歴史に刻まれる二回目の東京五輪・パラリンピックの開催にも時代を同じく出来るのです。全くをもって不思議な時代にめぐり合わせました。これに対しての意見は色々とあるかもしれませんが、ともかく目の前に起こる事を真摯に受け止めて楽しむように助け合いましょう。
JFケネディ元大統領の妻だったジャックリーン・通称ジャッキーは
「常に悲しみと栄光は紙一重であり、そのどちらかが表面に多めに見えているだけです。」ということをあるインタビューで述べていました。複雑な家庭に育ちながら、新聞記者というキャリアを経て大統領と大富豪の妻となり、華麗なる経歴を持ってしてでもこのように人生を受け留めているのです。
目まぐるしい変化はありますが、新型コロナも収束に向かっていける良い方向に進んでいます。前にある小さくても幸せなものを見て未来へと進みましょう。