新しもの好きは先祖からの血だと思います。そしてそれを手に入れては使いこなすのに苦労するという不器用さも。
私の祖先なる曾祖父である、ひーおじーちゃんは明治の頃、
「ヨーロッパの人間は何であんなに体格がいいんだ?」
と考えたそうです。その結論が、粉ミルクと運動。
そこで、イギリスから粉ミルクと自転車を取り寄せて、赤ん坊に飲ませたり、自分で飲んで自転車で走り回ったそうです。まあ、今でいうプロテインを飲んで有酸素運動をするのと一緒ですね。次々にお取り寄せをしては試していたようです。
そうして21世紀、子孫の私はというと、数日前にスマホに来たメールを見て
「これは買わねばなるまい。」
と思いました。それは9月18日発売の【Apple Watch Series 6】
今迄、身近な人が手首にカジュアルな時計を付けていて、それがスマホの機能もするとは知っていました。まあ腕時計の大きさですから、出来る仕事は限られていると思い、半ばファッションかなとあまり興味がなく見過ごしていました。ところがです、Appleから
『おさらいの時間です』とメールが来まして、“?えっ?何か見逃していたかな?”と引き込まれAppleのイベントと称する広告を見てしまいました。
“体に取り込まれた酸素のレベルをチェックできる機能。フィットネスの測定値を…”
という説明に、これはまさしく、医療用と規制上書けないからフィットネスと称しながらも、新型コロナでの肺炎の状態をモニターするためのパルスオキシメータではないか!と直感しました。
『健康の未来が、手首の上に』とのフレーズに続いて、『この機能は、医療での使用や医師との相談又は診断を目的としたものではなく、一般的なウェルネスとフィットネスの為だけに使えます』とわざわざ書いてあります。
まあね、この会社のアップルマークも「食べたらだめですよ。」と注意されていたにも関わらず食べちゃった、という「やってはいけないことをやりましたぁ」という意味にもみえますから確信犯でしょう。(デザイナーはサクランボと見間違えない為にかじった部分を入れたというのですが、そう単純ではないと思います)
さらに機能としては、ファミリー共有設定が出来て、電話やメッセージはもとよりGPS機能がついて繋がっていますから、もし、誰かが少しボケちゃって徘徊して行方不明先で晋三発作でなく心臓発作を起こしたら、家族に場所や容態がすぐに分かるわけです。
これまでのスマホなどの新しい電子機器はどちらかというと、若く健康で活動的な人向け、ジムでトレーニングをしたり、音楽を聴いたり、仕事や友人との瞬時のやり取りをする世代向けでしたが、今回のコロナで方向転換をしたのでしょうか、どちらかというと不健康を拾うという明らかな目的を持って作られていると感じます。
昔、一般に特に腕時計は贅沢品でした。バブル期には文字盤にダイヤが並んでキラキラして読めない高級腕時計をこれ見よがしに身に着けているバブリーな方々がおりましたが、携帯やスマホの普及で時計機能がついてしかも正確なため、腕時計は廃れていました。はい、腕時計に慣れている世代に丁度良いと思います。かって身に着けていた手首につけるわけですし、昼は心拍数と血中酸素、夜は睡眠、と低下し始めた健康を守って、いや監視してくれますのでもってこいだと思います。
さらにですが、当初この秋に発表する予定でしたが新型コロナウィルスのため来年の3月に先送りされた【アップルARメガネ】もあります。
Augmented Reality の略AR拡張現実、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある現実を仮想的に拡張する、というものです。
例としては、【アップルARメガネ】に買い物での行先と購入リストをインプットしておくと、視界の中に矢印が出て行先を誘導してくれて、店に着くと、リストのある場所で点滅ライトが光り、買う予定の個数が目の前に表示されて、オプショナルのボタンを押すと料理の映像が目の前に展開される、のような感じです。
すごーい!と驚いている場合ではありません。現在、同時にメガネでだけではなくスマートコンタクトレンズでこれが可能となるように開発されています。
おそらく、ですが、今の遠隔診療がもっと進化して、健康診断を申し込むと、特殊加工されたスーツやメガネ、帽子、靴、手袋が一式送られてきて、それを身に着けると体のデータが遠隔で測定出来て、ドクターの診察を5Gの超高速を用いて力触覚情報を伝送すれば、あたかもリアルタイムで直接診察しているかのような感覚まで得られるのではないでしょうか。そのうちに、AIが覚えて、私は楽が出来るか、はたまた失業??