昨日と今日の午前中は都内の会社での検診でした。皇居にとても近いのですが、美智子上皇后のお父様の会社と言えばご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
私は様々な会社に検診に行きますが、それぞれにやはり会社のカラーがありまして、今日は正統派というか、しわ一つない白いシャツをパリッと着こなしている方が多かったです。健康も気にされているのか程よく鍛えられて少し日に焼けていて物静かな印象が強かったです。
例えば、ITの会社だとかなり細身の体で色白又は極端に日焼けしていてシャツは細いストライプや袖口に凝ったボタンがさりげなくついていたりします。更に先のとがった靴を履いている事が多かったような気がします。テレビ局となると、かなりラフで、上はTシャツ、下はカジュアルな綿素材のパンツという具合です。ただ、Tシャツといっても、海外出張先で買ったのかお土産なのか、あまり見ないデザインのものだったりします。
9月に入ってもまだ暑さは弱くならず、コロナの事もあって出歩く人もまばらと思っていましたが、仕事が終わって近くの東京駅に寄ると、人、人、人。新丸の内ビルで少しお茶をして通りゆく人を観察しました。思っていたよりも、皆の表情は明るく元気です。マスクをしている以外はそれほど以前と違った感じはしませんでした。自身の意識が、新型コロナウィルスの事でピリピリして変わってしまったと思っていたのかもしれません。むしろ子供の頃の昭和に戻った気もしました。というのは、ここ数年、道を歩いていても後ろからくる人にぶつかられたり、正面からもバギーの集団が3台横並びで着て車輪で足を轢かれたりと、人との間隔が密だったような気がしました。今は程よく距離を置いて、仕方なく近づいてしまったら「すいません」と互いに目配せや挨拶をしています。小さい頃、母から礼儀として、相手が動いたり居心地良いように距離を空けることを厳しく躾けられました。自分の動作で相手に近づいたり、誤って当たってしまったりしたら「申し訳ありません」と謝っていました。でも、つい最近までは、ぶつかってきた人が更に押しのけてきたり、じろっと睨んできたりで、(えっ?なに、なに、私が悪いの?)って感じでした。考えてみると、コーヒーショップも昔は喫茶店でゆっくりソファに座ってドリップされているものを味わって本なんかを読んでいました。今の店の創りは、座り心地の悪い硬い椅子がひしめき合ってスマホで情報をチェックしたら飲み終わってないコーヒーを持って直ぐに立ち上がって出ていく、という形式です。経営側の都合でお客の回転が良いように考えられて、コーヒーという本来は寛ぐためのものが、並んでコーヒーを買いその後座る席を探して時間を奪われてしまう所にいつからかなってしまったのです。
医療も変な方向へ走っていていた気がします。患者さんからよく聞かされていたのは、大きな病院では待合室で数時間待たされて、やっと診察室に入れたら医者が患者の顔も見ずに、パソコンに向かって入力していて、
「じゃあ、処方箋を出しておくから。」
と一言で、会話もなく病院を後にすることになったと。
「お医者さんに治してもらっているのではなくて、薬に治してもらっている気がする」
と言われることが久しかったです。しかし、コロナの問題で大変な事にはなりましたが、医療がいかに人に寄り添って行わなければ成り立たないかという根本的な理念に立ち戻れたかと思います。
“てあて”という治療をも意味する言葉は“手当て”と直接患者さんに触れたり触れる位近い状態で対応するという意味です。この意味を改めて考えてみたいと思います。
さて、またまたニュースが飛び込んできました。
眞子様と小室圭さんがとうとう御結婚?どういう形であってもお二人が幸せになって欲しいものです。