今日クリニックは休みですが、千葉で仕事です。電車で出勤が指定されていましたが、仕事の依頼書に“検診車に集合“と記載されていたので99%駐車場で困ることは無いと鷹をくくって自家用車で行きました。仕事場に行くと、以前も組んだことがある看護師さんで実にスムーズに予定よりも1時間半早く済んでしまいました。そこで、千葉駅の近くでゆっくり食事して帰る事にしてナビで駅を検索。さらに近くの駐車場を検索すると「オーロラシティパーキング」というのがヒットしました。オーロラというのであるから、さぞや華やかな彩で輝く最新のガラス張りの駐車場であるかと期待して行ったら、ら、あら、薄茶色でかなり年季の入ったコンクリートの建物。筒形をしていてその中にぐるぐるとらせん状の細い通路があって、限りなく同じ筒の中を回って上がっていく構造でした。
規模は違うけれども昔、自由の女神の中にあるらせん階段を歩いて上った事を思い出しました。一方通行なのでただひたすらに上を目指して歩くしかなく大変でした。狭い階段で、周りの壁はなんの飾りもなく灰色一色。しかし、かなり疲労して着いた時の感激はひとしおでした。でも、葉書一枚位の小さな窓から数秒外を眺めるのが許されて、はい、おしまい、でした。こんなに頑張ったのに御褒美はこれだけ?と納得がいかず、その日初対面で一緒に登った人達と暴動を起こしそうになりました。
まあ、今日は一人ですし車なら一気に降りて帰れるからと自分を慰めながら登っていきました。かなり高い13階まで来てやっと満車の表示が消えていました。が、欲張って14階まで行き車を停めました。なんと、予想外に眺めが良く360度に抜けている展望台に上ったような感じで秋めいた風も吹き、少し得した気分になりました。設置されたエレベーターに乗ってソゴウへと思ったら、(あれ、17階まであるんだ)と途中で分かり、どうせなら最上階まで行けば良かった、チェッ、と舌打ちをしてしまいました。それが聞えたらしくエレベーターの中で隣に乗っていた男の人が私の方を振り返り神妙な顔をしていました。
エレベーターを降りて順路に従って、ソゴウ百貨店の食堂階に来ると空中庭園のような雰囲気に創りこまれていて、あらこんないいところがあったなんて!、と感心しました。
ランチは最近食べていないものをと、「Oyster Bar」にしました。車なのでアルコールは飲めませんが、きりっと冷えたシャブリなんかをくいっといったら最高と思いました。「Oyster Bar」なるものを初めて味わったのはNYのグランドセントラル駅のお店でした。後に品川駅に2号店が出来て何回も足蹴良く通いました。ヒースロー空港のトランジットのカウンターバーではワインと牡蠣を気軽に楽しんでいました。牡蠣は冬にしかないもので、衛生的にも閉ざされたレストランで食べるものと思っていたので、びっくりしました。試しに座って賞味しましたが、その美味しかったこと!美味しいものを食べながら全く知らない人と数分だけの会話をしながら旅を楽しむことも出来るのだと知りました。
さて、目の前の牡蠣、“岩手県 大船渡産”に戻りましょう。久々に食べた牡蠣ですから、他と比べてどれ位美味しいのか分かりませんが兎に角も食べたという気持ちの満足が大切です。今日はいつもよりも違うこんなことをした、あんなことをした、という気持ちの張りが大切です。
牡蠣を食べて、海岸沿いの道を運転しながら帰っているとニュースで
「コロナがどうであっても、オリンピックをやります。」
と言ってました。
運転していたので、誰が言ったかも分からなかったのですが、
オリンピック開催するそうですね。