ここ数週間、半端なく食生活が乱れています。同じ時間に同じものを食べているので一見規則正しくは見えるのですが、はっきり言って無茶苦茶な栄養価によってみる見る間に良く言えば“ふくよか”、褒めたたえれば“グラマラス”、正直に言えば“ただのデブ”。自分で創り上げてしまったので、これをこの先どうするか考えなければならないターニングポイントに来ているのです。
①このまま飽食の限りを尽くしてデブを享受する
②少し痩せて、また食べて、限度が来たらまた痩せて程々の生活を送る
③元の節制した生活に戻る
④以前よりも更に強靭な身体を創る
①はやはりまずい。この路線で行くと糖尿などの成人病が「おいで、おいで。」と手を振って待っています。②は一見よさそうではあるけれどもリバウンドを繰り返している最悪のパターンです。③は一番理想的ではあるけれども一旦乱れた生活を戻すのは至難の業です。④は究極の選択であるので番外と考えていたけれども中途半端な事をするよりはいっそのこと徹底的に変えるほうが楽かもしれない、かな?
そこで一大決心をして、強靭な身体創りを目指すことにしました。
何がきっかけかというと、クリスピーチキンです。毎週末UberEatsで頻回にオーダーして食べていたのですが、ハーフのサイズを少しずつ味を変えてはオーダーしていると、ある日の事、入っているチキンの量が間違いなくフルサイズで入っていたのです。前情報としてクリスピーチキンを何回か食べたことのあるクリニックのスタッフより、
「お得意さんと思われたら、時々倍くらいの量が入ってきたりしますよ。」
と聞いていたので(なるほど、これか)と思いました。更に回を重ねる毎に副食がサービスで付いてきたり、コーラが入っていたりと様々なサービスのパターンがあることが分かりました。一昨日はいつものチキンがプリントされている箱ではなく、ケンタッキー・フライド・チキンのバーレルのようなサイズの入れ物にいっぱいにクリスピーチキンが入っていました。おそらくですがハーフの4倍のダブルの量がはいっていたのではないでしょうか。私は知らぬうちに徐々に飼いならされて、初めはハーフで満足していたのですが、そのうちにフル、1&ハーフ、ダブルを食べられる身体へとなっていました。普通ならば食べきれないとして家族や周りの人に分けて食べてもらい、それが宣伝にもなるとの店の作戦だったかもしれませんが普通でなかったので一人で食べていました。そうして、本日、チキンの配達時に、なんと!クリスピーチキンのロゴが印刷されたバックに入れて渡されました。紙製ではなくビニルか不燃性布のようなしっかりしたものです。咄嗟に“クリスピーチキンのソースが漏れてシミになってはいかん“と思い本来の目的であるチキンを慌てて外に放り出してバックの中に染みが付いてないか確認して念には念を入れておしぼりで拭きました。初めて見るクリスピーチキンのバックを前にして、
“とうとう、達成した!”
という高揚感がありとっても幸せな気分になりました。
バックの横に『加盟店募集』と印刷があり、一層自分で店を持ってみようかなどとまで考える位にほれ込んでいる事に改めて気付きました。しかし、この体重の上昇はクリスピーチキンだけのせいではないにしろかなり危険な香りがします。既に20年ほど前に、あるチェーン店の天ぷら屋に入れ込んで、3か月で23㌔体重を増やした経験がありますので、やはり過去の失敗に人間は学ばなければなりません。
完全なお別れまでには決心がつきませんが、しばし距離を保とうと思いました。スマホをタップしてUberEatsにオーダーすれば直ぐに週末に会えるのだけれど、今迄のような安易な関係だといつかは悲しい終わりが来ます。そうならない為にも、月に1度かせいぜい2度位、長いお付き合いを続けるには今こうするしかないのです。ごめんなさい。バックまでもらう関係になってしまったのに今更こんな態度をとるなんて酷い女。でも、私なりにチップも時には渡して貢いでいたのだから許して。
今が潮時でいいタイミングだと思うわ。ダイエットに。