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食中毒

さて、食いしん坊の私にとって今一番心配なのは食中毒です。新型コロナの問題でデリバリーが増えたため、昨年の同時期よりも食中毒が増加しているそうです。食中毒は夏の一番暑い時に多いとよく思われるのですが、実は夏が始まる前と終わった後の時期が多いのですが、今年はあてはまらないようです。

今年の5月に食中毒のガイドラインが改定されました。詳しくは厚生労働省のホームページで食中毒、特に重要なお知らせ

”テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防”

をご覧になってください。食中毒菌は20~50℃の温度で良く増えます。適切な温度管理は10℃以下又は65℃以上で保管しましょう。ただし、罰則は無いのでお店によって管理にかなり差があると思いますので、お店全体の清掃状態などで管理が行き届いているか、自身で判断はしたほうが良いと思います。

例えばお弁当を買ったとします。30℃以上で1時間以上放置すると菌が繁殖しやすいそうです。特に温かくして中に蒸気が溜まると菌が極めて繁殖しやすい条件が整うようです。そのため持ち帰ったお弁当は1時間以内に食べるのが安全です。勿論手もしっかり洗って、楽しい食事の時間を過ごしましょう。

因みに、食中毒の”菌”と書きましたが、気温と湿度が高い時期の夏場には細菌による食中毒が多く、低温や乾燥に強いウィルスは冬場に多いです。今の時期は、”腸管出血性大腸菌”、あの有名な0157もこれです。生肉や加熱が不十分な肉を食べて腹痛や出血性の下痢を引き起こして死に至る場合もあります。また、”カンビロバクター”は食中毒で発生件数が1番多く特に鶏肉から感染します。発熱、腹痛、下痢の症状がありますが、有名なのは「ギランバレー症候群」という手足の麻痺や呼吸困難まで起きる病気を引き起こすことがありことがあります。あとは、セレウス菌、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、腸炎ビブリオ、などが代表的です。他に自然毒が原因になる食中毒は毒キノコやフグなどが原因で、化学性のものが原因となる農薬や漂白剤、水銀、鉛などです。以前は体温計に水銀が使用されていまして、ガラスの体温計が割れて中の水銀が出てくると綺麗な銀色の玉となって子供としてはそれで遊びたかったのですが、「触ったり吸い込んだら危ないわよ。」と注意されたのはこのせいですね。寄生虫での食中毒はサバによくいるアニサキスです。これは良く胃で見つかりますが、まさに患者さんは七転八倒して胃カメラで覗いて取り出したりします。

こうしてみると、我々は見えない新型コロナウィルスに振り回されていますが食中毒を起こす細菌も身近にあり、ありとあらゆる危険物の中で暮らしていることが分かります。コロナに対してもそろそろ情報を整理して、どういう危険性がどのくらいあるのかをまとめる必要があると思います。今年は何故かコロナだけが特化されてやたらと騒がれましたが、他にももっと死に至る確率の高い、実際に死亡数が高い病気はありますので、コロナがどのレベルにあるのかを冷静に確認する方がいいのではないかと思います。このままだと、今の生活が何年も続くことになります。21世紀の現代、もっと科学的に正確な数字を出して元の生活に戻りたいものです。

 

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