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花火

昔、何の小説だったか忘れてしまいましたが、確か時代は欧化政策の一環として建設された鹿鳴館での華やかな大夜会が舞台だったと思います。まだ世間知らずの娘と激しい政治的駆け引きを後ろに携えた将校とが一瞬の輝きを放ち消える花火を見詰めながら、舞踏会で淡い恋を交える美しい場面を描いていました。花火を見るたびにその小説の一節を思い出してしまいます。夏のうだるような暑さが少し陰った夕方に、冷えたお茶と甘味を口にしながらロマンティックな恋愛小説を読んでみるのも良いかもしれません。

しかし、今年は夏の風物詩である花火大会がコロナで三密避けるためにほとんどなくなりました。その代わりに、帰省も出来ない都内では家庭用の少人数で遊ぶ手持ちの花火が売れているそうです。しかし注意しないと、コロナウィルスのための消毒でアルコールが付いている手で花火にライターで火をつけると高い可燃性があり。服にアルコールがついていた場合も服に引火して火傷の危険性があります。ライターではなく蝋燭をしようしたり、消毒は石鹸で手を洗ったりウェットティッシュを使って下さい。せっかくの楽しい時間を安全で楽しめるようにひと工夫してみて下さい。

もし、万が一やけどをした時は状態にもよりますが、氷水や流水で冷やして下さい。火傷は重症度は3段階に分かれます。1度は表皮で皮膚に赤みが出てほとんどの場合は薬を塗って跡が残らずに治ります。2度は真皮まで炎症があり水膨れができて痛みを伴います。火傷の深さによって2つに分類されて、浅い場合は跡が残りませんが深い場合はしみや皮膚のひきつれなどの跡が残る場合があります。3度は皮下組織までの炎症で、かなりの重症ですので血流が邪魔されて見た目が白っぽくなっていたり逆に黒くなったりします。神経にダメージがある場合は深い炎症にもかかわらず逆に痛みを感じません。治るのに時間もかかりますし、手術が必要なこともありますので必ず医療機関を受診しましょう。

火傷をした時の処置のポイントですが、腕などの皮膚の火傷はもちろん直接水などで痛みが和らぐまで15分くらいが目安で冷やして下さい。もし服の上からの火傷の場合は服を無理矢理脱ごうとすると水膨れになっている皮膚が破れて悪化することもありますので、そのまま又は皮膚とひっついている部分だけ布を残して切り取るなどの慎重な対応をして下さい。目や口などの粘膜などは重症化しやすいので出来れば早めに病院を受診して下さい。

火は高温で熱く危険なものですが、暖をとったり、加熱して食事を作ることや、傷の殺菌や出血を止めたり、灯りとしても利用出来ますし、遠くに合図で知らせる方法としても使えます。こうして花火のように観て楽しむ事も出来ますので、是非安全で有効な方法で使いこなしたいものです。

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