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ところ変われば

とうとう浜松で41.1度。やはり、気温はどんどん上昇していますね。10年後は50度を超えても驚かなくなりそうです。20年ほど前にドバイに行った時に、40度近い気温で

「こんなところにも人が住むんだ。」

と思いましたが、今では自分の場所がそのようになっていますので、慣れとは不思議なものです。この異常な高気温は新型コロナよりも熱中症の方を心配しなければならない状態です。

政界では、安倍晋三首相が慶応大学病院に約7時間半滞在したため、体調を懸念する声が出ていまして、自民党の甘利明税制調査会長が

「ちょっと休んでもらいたい。数日でもいいから強制的に休まさなければならない。」

と指摘したことについて、党内からは

「普通、リーダーに休むべきだなんてことは言わない。首相側近の甘利さんが殊更に休んで欲しいというなんて、本当に大丈夫なんだろうか」

と首相の健康状態を不安視する声も上がっているそうですが、大丈夫ではないでしょう。普通の身体でさえも、今回の世界を揺るがすコロナの問題、オリンピック開催への重責、そして猛暑はこたえます。潰瘍性大腸炎など爆弾を抱えてステロイド薬などでだましだまし持ちこたえているのはいつか限界が来ます。それに、日本人の気質、“休まず働け”というのが美徳とする文化は真面目な人間ほど追い詰められて割を食うという形式になっています。政治家や医師などは超人の体力気力を持っているから大丈夫、と良く思われていますが、全ての人は100歳前後で必ず死にますし、無理をすれば病気で倒れるのは当然で同じです。眠たいのを我慢して、や、熱が出てしんどいけれども、と、普通と言われる人より我慢や無理をしてやり遂げているのが大半です。その無理を称賛するところがあるので困るのです。昨年よりも更に気温が上がっている中、今年オリンピック開催をしていたらどうなっていたでしょうか?マラソンでは死者が出たかもしれません。夏の甲子園もそうです。今、代わりの大会をしていますが、この猛暑の中でスポーツをする意味があるのでしょうか?スポーツをするのに適正な気温湿度で行うべきだと思います。その方が良い結果や記録も出るでしょう。ただ、やれやれ、と惰性で行うのが最も危険だと思います。

良い未来を創るためには健康で良い判断が出来る状態で政治力を発揮して欲しいですし、スポーツは本来健康のためや戦争を起こさない為の代替えとして行われているのですから、身体に良い条件下で各国を尊重して行って欲しいです。

いつ倒れるか分からない状態で頑張っている人間に対して、様々な事をあげつらって非難して邪魔をするのは本当に見苦しいです。兎に角仕事をしてもらい、休む時には休む。政治家としての仕事をしなくなってから、いくらでも非難ごうごうは出来ると思います。

オリンピックも夏の甲子園も春か秋、または室内で選手の健康を出来るだけ配慮するべきです。世界記録なんて出すレベルなんですから、それ位条件を整えても良いのではないでしょうか?それでも夏にこだわって40度の炎天下でするべきですか?

 

ヒトという種は本当に不思議な生き物だと思います。その他の動物よりも、家やエアコンなどの様々なものを生み出して住む環境を整えていったのに、イベントだけは神事のごとく日時も体制も絶対変えようとしないのです。気持ちの上では、まあ神事なのかもしれません。夏の暑い時に土と汗まみれになりながらプレーすることに意味を見出しているのでしょう。オリンピックもアメリカの放映権のこともあり時期を動かせないという事情もありますが、9年前に原発事故で放射能廃棄物がいまだに垂れ流し、台風地震が頻回に訪れ、気温40度の高温多湿、新型コロナ感染者数は正確な数字が出ていない、誰がこんな国に来たいと思いますか?もっと世界レベルで考えて欲しいです。

20年ほど前、まだジュメイランビーチにホテルが建設されていない頃にドバイに行きました。これから発展する場所と聞いて飛行機を乗り継いで19時間かけて訪れました。ツアーで陽の沈む頃に砂漠をジープで走り回り、夜のとばりが下りると星の下でペルシャ絨毯を敷いて、ベリーダンスを見ながらパイプタバコを吸い、バーベキューを食べるという余興を楽しみました。日本人は他にいなく、ブラジル、ドイツ、アルジェリア、レバノンなど各国から皆訪れていました。私が日本人だと自己紹介すると、あたりのほとんどの人が

「よくそんな危険な国に住んでいられるな。大変だろう。」

と心配そうに私を見ました。そう言われた私は

「いや世界一安全な国だと思う。」

と反論しましたが、一笑に付されました。彼らが言うには、約3年前1995年阪神淡路大震災で多くの人が亡くなり、オウムのサリン事件という国家反逆のテロが起こり、首相は短期で次々に変わり政治的に不安定な国だというのです。ええっ?日本ってこう見られていたんだあ!と衝撃でした。其の上

「まあ唯一成功した社会主義国家だからね。アメリカの植民地の割にはよくやってるよ。」

とまで言われて、ガーンと金づちで頭を殴られたようでした。

 

まあ、おそらく今頃ドバイの砂漠では

「日本ね、気温40度越えで首相やばいらしいよ。最近しょっちゅう地震来てるし、来年オリンピックやるらしいけど、行く?」

とか言われているのでしょうね。やれやれ。

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