3日目12日は友人と日帰りでドライブに行くことをにしました。当日まで行く場所を決めていなくて、互いに最近行ったことのない場所で片道2〜3時間で、「おいしいステーキを食べる」というので、私が車で迎えに行くまでにあれやこれやで、“那須”に決まりました。
高速はお盆の割には空いていて渋滞がなかったのが凄くありがたかったです。プライベートでは1年ぶりくらいの遠出です。2時間ほど一気にに運転すると突然の土砂降り、フロントガラスに撥水加工を前日にしたのでワイパーをしなくても雨粒が次々に流れてなくなっていくのですが、外気と車内の温度差なのかガラスが曇ってしまい前が見えないのです。仕方なく近くのパーキングエリアでトイレ休憩を兼ねて立ち寄り雨が小降りになるのをまちました。
それからもう1時間運転して那須に辿り着きました。かなり車が来ていて1本しか道が無いためのろのろ運転で、初め那須岳を先に行くはずだったのですがお腹が空いてしまい食事をすることにしました。当てにしていたお店は予約をしていなかった為1時間以上待ちで諦めて他を探しました。お昼時なのでどこもいっぱいで、少し入りにくそうな所に行き当たりばったりで駐車場に車を止めて入ることにしました。お店の名前は「三匹の猫」。うちにも3匹の猫がいるのでグッときました。ログハウス調の構えで、階段を登って正面入り口に入ると、体格の良いお兄さんがレジの近くにいたので、
「予約をしていないのですが。」
と話しかけると、人差し指を口元に当ててから小声でなにやら囁いて今度は手でジェスチャーをしはじめたのでした。私は何のことかさっぱり分からず、聾唖の方かなと思っていたところ、本当の店の人が奥からやって来て
「すみません。」と声をかけてきたのです。私が話しかけた人は食事が済んで支払いをしようとレジの前に来ていたお客さんだったのです。相手の男性も私が勘違いをしていたのは分かっていたのですが、ちょっと洒落っ気を出して私を担いでいたのでした。その後、その男性と店の御主人と私は大笑いでした。次にお母さんと名乗る女性が席を案内してくださって、大学生のお孫さんと名乗る女の子がオーダーを聞きにきました。高校生と言っても通るくらいのあどけなさが残る顔立ちなのですが、大学の専攻を聞くと、なんと宇宙工学。
今日は美味しいお肉を食べようと決めていたので、お店お勧めの大田原産黒毛和牛をいただくことにしました。御主人がテラスの席の横で焼いてくださるのですが、その前にお肉のお勉強。スクラップブックで肉のランク付けについての講義がありました。成る程つまり最高ランクと言いたいのだと理解しました。焼き加減はミデアムレアでお願いして口に入れると、なんとまあトロッとしてお肉と思えない柔らかさでした。緑の雑木林に囲まれたお庭にあるテラスで新鮮な空気と共に戴くお食事は久々に開放感溢れた贅沢でした。お腹が満たされると人間後のことはどうでも良くなってしまい、一応那須岳にまでドライブをしたのですが、暑すぎて外を散策する気になれず帰ることにしました。途中でアイスクリームも買って食べたりしたのですが、暑いの一言でした。仕事ならば12時間でも20時間でも覚悟すれば大丈夫ですが、遊び慣れていないせいもあってぐったりとなってしまいました。朝早かったので家に帰ってから少し昼寝をしてと思ったのですが、溜まっていたレポートを仕上げなければならないのでそのままだらだらとしていたら寝落ちしていました。
目が覚めて辺りが薄暗く、頭が仕事モードに入っていたのか、瞬間
「しまった。寝過ごした。」
と思って飛び起きて出かける用意をしました。よく朝6時台の新幹線に乗って出張に行くので、夕暮れの時間を早朝の時間と勘違いしてしまったようです。頭の中がまだ仕事モードのままで切り替わってないようでした。
さて本日4日目13日は昼頃まで死んだように寝ていました。ショートスリーパーの私は通常4時間すると目が覚めるので本当に死んでいたのでしょう。仕事が続いて寝ていなくても倒れることはないのですが、休むと99%体調が崩れます。起きた時にまず喉が痛く咳が出始めました。左脚がつって動けないし、背中に小さな褥瘡が出来ていました。8時間続けて眠っていると褥瘡が出来てしまうので絶対寝たきりにはなれないと思います。皮膚が水膨れになって破れたところがヒリヒリする辛さはこの歳ですでに何回も経験しています。
簡単なサラダを作って食事を済ませて、友人と1時間半くらい電話でお喋り。あれやこれやと何でもないガールズトークです。部屋の片付けや洗濯などであっという間に時間は過ぎてしまいました。
今日は外出無し。食事も1回。実にシンプル。
なにもしない贅沢。夜には薬も飲まないのに身体の調子が戻っていました。夜中近いのに蝉の鳴き声だけが聴こえる時間。時折、灯りを付けている窓ガラスに虫がぶつかってきて、バチっと音を立てます。昨年もそうだったな、でも来年はここにはいないのだなと思い最後の夏を満喫します。