さて、今日から土曜日まで6日間夏休みであります。丸一日の休みをとるのは5月以来です。体をゆっくり休めリフレッシュといきたいのですが、セレブ的な優雅な休日とは縁がないようです。コロナ禍でなければ20万以上溜まっているマイルを消費するために南の島にでも飛行機で飛ぶのですが今年はどうやら行けそうにない感じです。昨年の春にマイレージの一部が期限切れで消滅するというので、慌てて昨年6月にNYにニューヨークタイムズの仕事も兼ねてミュージカルを観に行きました。9月は一泊2日で香港。ちょうどデモの激しい時でしたが、現地に行くと全くもって整然としていて、時間通りに移動出来買い物を楽しんで来ました。それと今年4月7日にハワイ行きを予約していたのですが、日が迫るごとにネットで便が変更になったと通知が来て、とうとう1週間前になって
“ハワイ行きの便が消滅”
という衝撃的な知らせが届きました。患者さんの中でプレス関係の方がいらして
「もうすぐハワイの市長が入国を制限する発表がありますよ。」
と聞かされていましたので幾分か覚悟はしていたのですが、このように長期的にしかも世界的な大騒ぎになるとは思っても見なかったです。そのためマイルは貯まったままです。昨夜両親とも電話で話をしたのですが、旅行は勿論のこと食事ですら外出で高齢の身に何かあると助からないのでと計画は頓挫しました。
それでこの6日間をいかに充実して過ごすかなのですが、既に解決しなければならない問題がいくつか起きていましてどうやらその対処で殆ど費やされてしまいそうです。
普通休日は、自身の健康診断や歯科検診なの身体のメンテナンスと車の点検、靴のヒールやアクセサリーの修理やリフォーム、時計のオーバーホールなどの手続きをしていますが、数日前、高輪の部屋で仮眠していて起きてみると、ベットが洪水で流されている、そんな光景で慌てました。九州の大雨の被害をニュースで何度も観ていたのでまだ夢の中にいるのかなと思ったのですが、現実にベットの下が水浸しでした。急いで夜中2時、管理室に助けを求めて調べてもらいました。どうやら空調機から出る水の配管がどこか詰まって全階の水が1階の私の部屋に一気に流れ込んだようでした。お盆前なのでなかなか修理の予約が取れず、毎日1時間に3〜7ℓの水がホースから逆流して溢れて出しているのです。プラスティックの箱や90ℓのビニル袋を二枚重ねにして水が床に漏れないように応急処置をしたのですが、計算上10時間過ぎるともたないので診察の終わり際には毎日ドキドキしていました。何か心躍る予定があって待ち遠しくそわそわしているのならまだしも、まあ古くなった家の介護です、お漏らしの処置に間に合うかどうかの瀬戸際に立たされて心臓がバクバクしていたのです。その心情を察して下さったのか本日祭日にも関わらず朝から修理の方が来てくださいました。軽症ならワイヤーを突っ込んで詰まりを通すのですが、2時間試みて上手くいかず、とうとう壁を壊して中にある排水管の修理をすることになりました。救急処置のカテーテルでは限界で手術に切り替わったと言って良いでしょう。覚悟はしていたものの、現実となると慌てます。ただ、一つ良かった事は、今回共用部の配管の問題なので管理組合から保険で工事費は支払われるという事です。工事の方は申し訳なさそうに
「壁を壊しても宜しいでしょうか。」
尋ねて下さったのですが、私としては現金なもので「はいはい、一気にやっちゃって下さい。」と言いながら内心ほっとしていました。旅行にも行けず、床が水浸しになり、1日拘束された上に数十万円が飛んでいくという最悪の事態は避けられたからです。
その間私は別の部屋で昨夜成城石井で買ったサラダの残りとカフェオーレで軽いブランチをとり、リビングのソファのマットやクッションを虫干しする為にテラスに出したりとしていました。あとは猫どものノミ取り。
これが東京都港区に開業している女医の夏休み1日目です。
