コロナウィルスの勢いが止まりませんね。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウィルスの感染者が3日、世界全体で1800万人を超えました。1700万人となった7月30日から4日で100万人増となっており、過去最悪ペースが続いています。死者は約69万人となりました。WHOの8月2日付け状況報告によると、世界全体の感染者数の54%、死者の53%を南北米大陸が占めているようです。
さて、地球上にあるのは新型コロナウィルスだけではないのにこうまでことが世界的に深刻になってしまったのは本当に驚くよりほかはないです。毎日コロナ関係のニュースを見ることとなり、慣れてくると逆に現実感が薄れてまるで海外のパンデミックのドラマのシリーズの中にいるような奇妙な感覚に襲われます。私の最近の生活はほとんど自宅と仕事場とスーパーのみでほぼ同じ時間に同じ事を繰り返して、週に2,3回はクリニックで明け方まで仕事をしているので、外の状況がどうなっているのか分からなくなることがあります。帰宅の時に、駐車場の係りの人と会話をすることがあるのですが、ふとその方が
「氷河が溶けて、何万年も前のウィルスがでてきているようですよ。」
と教えてくださいました。
危険なのは新型コロナウィルスだけではなく、旧型それも何万年も前のウィルス。同時多発ウィルスパンデミックの可能性?と慌てました。通常生き物ならば氷河のなかで凍れば息を吹き返したりはしませんが、ウィルスは長生きですから調べてみました。
すると、地球温暖化が進むにつれて、世界各地の氷河が溶け始めて、海面上昇が引き起こされるだけでなく、
“未知のウィルス出現の脅威もやって来る”
という事が書いてありました。米オハイオ州立ボーリング・グリーン大学の教授が極地の氷中に存在する微生物の探査・研究を行っていて、ある氷河から14万年前の未知のウィルスを発見したそうです。このウィルスは氷の中冬眠状態で14万年も生き続けていたらしくかなりの御長寿です。
その他にも中国北西部チベット高原で、およそ1万5000年前から存在する氷河で採掘された氷のサンプルから30種類以上のウィルスが発見されたと報告されています。
実際に溶け出した永久凍土から炭疽菌が発生して2000匹以上のトナカイが死亡し、地元住民の96人が入院したという事も起きています。あらら。
更に検索していくと、2005年、NASAの科学者たちは、アラスカの氷に
“3万2千年のあいだ閉じ込められていた細菌の蘇生に成功した。”
そして十数年後の2014年、フランスの研究者らはシベリアの永久凍土の奥深くで
“3万年の時を過ごした巨大なウィルスの蘇生に成功している。”
と書いてありました。凄い蘇生率です。人間など3分過ぎれば可能性は低くなります。子供で、冷たい水の中で仮死状態でも20分位が限界でしょう。3万年。じっと機会をうかがって潜んでいるなんてゴキブリよりももっと凄いの一言です。
“新型コロナで再び就職氷河期世代が窮地…..”というのも検索で引っ掛かってきました。
子供の頃、2000年以上まえの縄文時代の地層から見つかったハスの種を大賀一郎博士が育てて開花させた奇跡の話を読みました。そして実際に「大賀ハス」のある植物園に行ってその花は見られなかったけれどもハスの葉を「すごいなあ。」と思いながら感動していました。
しかしですよ、検索すると、
【通販で大賀蓮 販売価格 4500円 (消費税込4950円)直径21㎝のポットに植え付けております。】
ご丁寧に栽培の方法まで記載してあります。ネットで今は買えるようです。
あと数年経つと、ネットで
【新型炭疽菌 2034年4月12日発見 推定2万3千年歳 菌色 ブラウンタビー&ホワイト 人見知りをしますがいざとなると大胆に感染します。価格 278,000円(税込)
生き物ですから最後まで責任を持って育てられる方にお譲りします。】
なんて販売されているかもしれません。
世の中、商売になれば何でも売りますから。