観光庁が「Go To トラベルキャンペーン」を7月22日から開始すると発表しました。”go to”の意味は～に行く、ですが本当にあちこちに行って大丈夫な状況なのでしょうか。このキャンペーンの事業目的や概要は、新型コロナウィルス感染症の流行収束後に日本国内における人の流れと街の賑わいを創り出し、地域を再活性するための需要喚起政策の一つとなっていますが、全然収束してないですよね。むしろ東京は感染者数が何日にも渡って200人を超えて、またもや自粛要請がかかるかと国民は思っておりましたが………政府のやっていることは訳分からないです。
「Go to トラベルキャンペーン」の概要は、
＊国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/２相当額を支援
＊一人一泊当たり2万円が上限 日帰りは1万円が上限
＊連泊制限や利用回数の制限なし
＊他にもポイント付与や食事券を発行やクーポン付与など
旅行会社には問い合わせと申し込みが殺到しているようですが、実際の観光地の住人は「感染が広がるのでは。」と困惑気味です。各地の豪雨災害がある中、よくぞここまで能天気なキャンペーンを発表したと驚かずにはいられません。仮に、このGo to が災害地域の復興の為にボランティア活動をする人たちに旅費は支援するというのならば、タイミング的になる程と思いますが、いや、はっきり言って「頭おかしいんでないの？」と思います。経済を動かしたいのは分かりますが、“旅行しましょう“のキャンペーンとは、さすがの国民も引き気味だと思います。
言い方は悪いと思いますが、政府の言っていることは
「さあ、新型コロナウィルスの問題も収束したし、皆さんどんどん外出しましょう！(新宿や池袋のホストも含めて)」
でしょうかね。状況と対応がマッチしていなくて世界の笑いものでしょうね。こんなことを繰り返していると、もし奇跡的にワクチンが開発されて年内に皆が安全と思える状況になってオリンピック開催にこぎつけても、海外から選手が来るでしょうか。日本の発信している情報がどうも信用ならないと日本に足を踏み入れるのを躊躇するのではないでしょうか。
新型コロナウィルスの感染者が若い人が現在は多いため以前の状況とは違うので、医療体制は逼迫してないとされていますが、現実にはコロナの第2波に対して戦々恐々としていて経営破綻をも含めて深刻な状態です。ニュースで、東京女子医大では看護師が「これだけのリスクを負いながら逆にボーナスゼロ。」と、400名も退職するというではありませんか。経営側は辞めても補充すれば済むこととしていますが、現場で働くということはスタッフを育成してチームワークを整えなければなりません。たった一つのミスが人の命に係わる事なのですから簡単ではないことは明らかなのですが。既に医療崩壊しているという事なのでしょう。それを政府は旅行をしましょうと言っていますが、感染者が増えて医療が追いついていかない責任は取ってくれるのでしょうか。見えない恐怖と毎日戦いながら疲弊していく医療従事者は最後には、イタリアと同じく命が惜しいので逃げ出すと思います。皆が我慢して自粛という縛りの中運悪く感染したのであれば助けようと思いますが、旅行を楽しんでからその後始末であれば、誰が好き好んで自分の命を危険に晒して治療に専念しようと思いますか？それも給与も下がって家族とも接触出来ないのですよ。
Go to と推進している人に申し上げたい言葉は、“Go to hell (地獄に落ちろ、くたばれ)”で御座います。
