7月4日はアメリカ独立記念日です。本来ならば、米国内では陽気な人たちはパーティをして「インデペンデントデー!!」と叫びながら走り回って庭にあるプールに飛び込んだりします。今年は流石にそうはいかない模様と思っておりましたが、トランプ大統領は相変わらず我が道を行くようで、ラシュモア山でお祝いの花火を打ち上げました。テレビのニュースでその様子を観ましたが、マスクは配布されるが義務付けられないという通りトランプ大統領はもとよりほとんどの人が身に着けていませんでした。花火も日本の花火大会のように1個づつではなく幾つも同時に連続して火花がナイアガラの滝のように溢れ出ていました。元ラシュモア山国立記念公園の関係者は花火による山火事発生のリスクを指摘して批判していました。大会には約7500人の人出が見込まれていたようで、コロナの感染や万が一火事が起きた時のことを考えれば、もう少し控えるべきでしょうが、そこはアメリカ。開拓民魂からして、少々のリスク、一定数の犠牲者が出るのは致し方ない、というお考えなのでしょう。
ふと、1996年在ペルー日本大使館公邸占拠事件を思い出しました。というのは、ペルー警察が突入する時のタイミングとしての基準が発表されて当時大変驚いたのを覚えています。日本の場合は人質が全員無事で助かるという確信を得てからしますが、この時の正確な数字は忘れましたが、人質や突入する特殊部隊員の数パーセントは死傷者が出るというのが了解の上なのです。これを聞いたときに、「日本の感覚と違って、海外で事件に巻き込まれたら、ほぼ死を覚悟しなければならないな。」と思いました。
“目的を達するために前進するには多少の犠牲は付き物“という考えです。しかし、近年日本も余裕がないせいかこのような感覚になってきているような気がします。そのため、自分の身は自身で守るしかありません。
熊本と鹿児島では猛烈な雨が降り、川の氾濫や洪水、土砂崩れが相次ぎ死傷者が出ています。多数の住民が孤立して携帯で救援を要請してもなかなか連絡がつかないといった状況のようです。ここ数年は突然の集中的な大雨が災害をもたらすことが多いです。起きてしまってから“想定外”という言葉を付けますが、もうこんなにも“想定外”が起きるのであれば想定しているのも意味がないのではと思います。現代の常識という範囲だけでなく、伝承でも良いくらい過去に遡って起きた最大級の事例を元にもう一度検証するべきだと思います。
まあデータはもとより、まず安全に避難できる身体を日頃から鍛錬して作っておきましょう。
昨日、夜中にテレビをつけっぱなしにしていてうとうとしていたら、興味深い話をしていて眠いのに見てしまいました。内容は“骨が臓器を若くするための物質を出している“というものでした。翌日ネットでオンデマンドを調べてみると、2年半も前の番組でした。既にご存知の方はスルーしてください。
ある33歳の自転車選手に骨粗しょう症が発覚したという話から始まり、その原因を探っていくと「スクレロスチン」の異常発生と分かりました。
骨は常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わります。これには骨を壊す「破骨細胞」と骨を作る「骨芽細胞」のバランスによって行われています。しかし骨細胞が骨にかかる衝撃を感知していて、衝撃が少ないと”骨を作るのをやめよう“というメッセージをだす「スクレロスチン」を増やして、骨量が減ってしまうのです。
つまり、骨に負担のかからない座ったままの生活を続けていると、知らないうちに骨が弱くなっていく可能性があるのです。さらに衝撃的なのは、「骨芽細胞」が出す「オステオカルシン」は若さを保つためのメッセージを出していて、「記憶」「筋力」「生殖力」まで影響するということが明らかになっているそうです。また、骨芽細胞が出す別の「オステオポンチン」は老化現象と関係があると分かってきているそうです。
昔から、お年寄りが何らかの原因で骨折して入院すると寝たきりになりやすいと言われていましたが、こういう事だったのですね。専門外だったので、骨が弱くなるだけだと思っていました。祖母から小さい頃に、「木槌でトントンと足の裏を叩くと元気になる」と言われていましたが、科学的にも「骨に衝撃を与える」ということで理にかなっていたのですね。
番組の後半では、実験で毎日跳んで1年後の骨のデータを見ると骨密度が上昇しているという結果が出ました。
さあ、自粛で部屋にこもって座ってばかりいないで、跳びましょう。