2020年夏、東麻布で世界初の「ドライブインお化け屋敷」が開催されるそうです。コロナ禍の影響によって3密を避けた新しい試みのようです。確かに車の中であれば、人と接触することなく、思う存分叫ぶことが出来ます。都内にあったたばこ屋をみるからにお化けが出そうなガレージに改装して、そこに車を停めてシャッターが閉まるとイベントがスタートするという仕掛けです。亡霊が襲い掛かってきて、オプションで車を血まみれに出来、イベント終了後には車道を問題なく走行できる程度までスタッフによって血をふき取ってもらえるようです。運営する会社名が“株式会社怖がらせ隊“。なんか昭和の香りがするベタな名前ですね。7月の開催日は全て完売して、すでにキャンセル待ちが100件以上あるという事ですが、本当ですか?価格も20分で8000円ということで、そういう志向の方々には受けるのでしょう。しかし、コロナで散々怖い思いをして、更にわざわざ怖い思いをする為にお金を払うとは。元々、人間というものは映画や手品と初めから作り物と分かっていながらもそれに接して喜んだり感動したりするので、あながち嘘ではないかもしれませんが、まだ心に余裕があるのですね。
本日、コロナ感染者数は2日連続で100人を越えました。少し前の5人とかは本当だったのでしょうか?ある意味政府からほんの僅かな期間
“感染者数が減って、緊急事態宣言が解除になって、1年後はオリンピック開催!!”
という皆の願望を幻想で見せてもらったのかもしれません。ほとんどの人が既に分かっているけれども、そう想っておきたいが為にあえて否定せず受け入れていたのではないかと思います。もし受け入れたくない事実ならば、とっくの昔に怒って暴動を起こしていたかもしれません。もしかしたら、我々は今、大きなお化け屋敷の中にいるのかもしれませんよ。オプションはなんでしょうか。自分で選べたら良いのですが。
さてまたまた、河野防衛相の話題です。
「財務大臣からも『収入の確保を』ということは言われておりますので、いろんな事をやって、F35(戦闘機)1機分ぐらいの収入を上げられたらいいなと思っております。」
と国庫への収入確保の一環として、不要になった自衛隊の装備品をオークションで売却することを明らかにしました。退役した練習艦の操舵や航空自衛隊のパイロットが使ったヘルメットなど30品目。河野防衛相も立ち会われるということで、詳細は防衛装備庁のホームページに掲載されているので検索しました。よく考えたら、通常“防衛装備庁”のサイトなんか見ないですよね。「令和3年度採用 採用案内」と何やら最新の航空機の写真が目に飛び込んできました。良い宣伝です。
〈医者という手に職がなかったら、応募してたかもしれないなあ。〉
なんて思いつつ、“せり売り特設ページ”をクリック。更に“パンフレット”をクリック。弾帯や弾入れとか水筒及び飯ごう。戦闘靴(戦車用)は履けそう。でも爆発の衝撃に耐えられる金属が整備されているはずですから重たいでしょうね。普通の人は履いて歩けないかも。食器盤,水晶時計なんかは使えそう。ラダーペダル?スロットルレバー?は購入したらどうするのでしょう?一番目を引いたのはやはりパイロット関連用品セットでヘルメットと酸素マスクとバッグ。証明書もそれぞれに付くようです。最安値のスタートは3000円からになっていましたので、思っていたよりもかなり低いところからなのだなと思いました。これで戦闘機1機分の収益を目指しているのですから、これから定期的に行うという事でしょう。
“ブルーインパルスのアクロバット飛行に試乗(ただし事故補償無)”というオークションが出たら結構プレミアが付きそうですよね。もしあったら私も乗ってみたいです。しかし、“パンフレット”の下に“せり売り心得”というのがありまして“心得”という言葉でちょっと笑いました。
今迄は廃棄処分、つまり捨てていたのでしょう。勿体ないですね。今回どういう基準で選んだのかは不明ですが、軍需機密が漏れる心配がないのであれば、積極的にこのようなオークションを続けて欲しいですね。リサイクルしたり無駄少なくするのは良いことだと思います。我々医者関連の厚生労働省も何かオークションに出せないでしょうかね。余ったアベノマスク?まずこれからでしょうか。