「先生、とうとう出ましたよ。麻布十番まで。」と報告してくださる方が数名おりました。
何の事かと申し上げますと、“立ちんぼ” です。情報を総合してみるとですね、どうやら歩いて数分の六本木から進出してきたようなのです。ロシア系の超ミニスカートで夜中に麻布十番の通りに立っているそうです。余程生活に困っているから、と専らの噂です。本当に娼婦かどうかは分かりませんが、個人のすることなのでとやかく言う筋合いはありません。ただ、同じ女性として事件や事故に巻き込まれないようにと願うばかりです。買う男性も病気の感染などで後悔しないようにガードして欲しいものです。
新型コロナウィルスの問題ばかりがニュースに取り上げられていて、実はここ数か月エイズ感染者が急激に増加しているというデータが上がっています。それに、「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)で有名な慈恵病院の妊娠相談窓口では、今年4月に中高校生から寄せられた相談が過去最高の75件だそうです。新型コロナウィルスの影響？かもしれないのです。緊急事態宣言が発令されて学校が休校になり、友人と過ごすこともバイトもなく、彼氏の家に入り浸りとかパパ活をして妊娠。中には性行為をして数日後につわりのような症状が出て妊娠かも、と笑えない位の知識不足で相談してくる子もいるそうです。
とかく日本は性的な事に関してはタブー扱いですね。現代では割とオープンにはなりましたが、問題が起きるとその人間を村八分のように攻撃をしがちです。女性はやはり結婚前には奥手で妊娠などもっての外と厳しく躾けられますが、結婚するや否や、「子供はまだ？」と早くやって妊娠しろというプレッシャーをかけられることが多いです。これって変、だと思いませんか？
海外では、家庭でも学校でも性教育を積極的に行っているようです。日本の少子化問題はここからスタートすべきだと思います。友人の外国人のカップルは、いつどの様な行為をするか、どんなコンドームを使用するか、前回がこうであったから次回はこうしたい、と普通に話し合っていて、初めは聞いていて“ぎょっ”としましたが人間慣れてくれば、(ふ～ん。そうなんだ。まあ仲のよろしいこと。)と思うようになりました。時折、「〇〇の時はどうしてる？」と質問が来たりして、これは友人としての質問なのか、医師としての質問なのか答えるのにやや戸惑ってしまうことがありますが。
こう言っている医師の私自身、たまに真剣な相談をされたりしますが、正確な知識を持っているとは言い難いです。婦人科専門ではないからという訳でなく、かなりプライベートなことが絡みますしケースバイケースですから、アドバイスするにも神経を非常に遣います。
まあ、それではと言ってはなんですが、今回コンドームについて少し調べてみました。アダルト領域は範囲が広すぎるので、一般のもので。これをお読みになっている方のほうが知識が豊富でしたらすみません。
まず、コンドームの定義は、特にないようですが、精液を溜めるための小さな袋状突起になっているものが多く、使用感や違和感を少なくするため、非常に薄く作られているそうです。薄さは約0.02～0.1mm前後。性病予防や避妊の為に使用される。起源は、紀元前3000年ごろの初期エジプト王朝にあると言われていて、豚や山羊の盲腸や膀胱を利用して作られていたようです。ただし、当時は避妊というよりも男性生殖器を虫刺され等から守るための下着の一種として日常的に装着していたようです。
さて、コンドームの会社で有名な岡本理研の「オカモト」。日本国内ではほとんどのシェアを占めますが、海外進出では中国やインド市場の低コストが評価されるため日本の高品質のものが受け入れられる状態ではないそうです。そのためオカモトは中国に自動車シートで乗り出してブランドイメージを確立したのちコンドームを売り出すという戦略をとったそうです。(実は80枚に渡るある企業戦略のレポートを読みました) 色々と苦労しているのですね。
以前、「オカモト」はラテックスでの世界一薄いコンドーム、厚さが0.03ミリ台の「003(ゼロゼロスリー)」を03年11月に発売して12年1月にギネス記録に「0.038ミリ」が認定されていましたが、2016年2月に中国のメーカー「広州大明連合ゴム製品」が「0.036ミリ」を開発してから裁判を起こされて負けております。賠償額はなんと「一元」(１７円？)。???
売名行為の裁判と言われていますが、そうでしょうね。
さて現在の「オカモト」の株価。1年を通じて7月8月の夏の株価は高水準で秋に従って下降して1株4000円前後を保っていますが3月1７日に2975円という年初来安値に落ち込んでいます。その後持ち直して4月17日4550円の年初来高値となり現在4000円前後に再び落ち着いています。
製品としては、一番薄いもので「0.01ミリ」があります。通常の薄さは「0.02ミリ」のようです。厚めは「0.03ミリ」。今月は期間限定でおススメの「ジューンブライド」というパックがあります。大きさのサイズのバリエーションとしては“スマートボーイ”という鷹のデザインがプリントされている直径31ミリの細身タイプ、“スーパービックボーイ”という馬のデザインで通常よりも4ミリ太いもの、“メガビックボーイ”は象のデザインで最大径が46ミリという大型タイプがあります。他にも、他ブランドとコラボしていたりゼリーの種類が違ったりとなかなか見ていて面白いです。
これで少しは知識が増えるお役に立てたでしょうか。情報ばかりでなく実践が大切ですが、今日のところこれは皆様にお任せいたします。
