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リモートワーク

職場以外で、インタネットやITツールを用いて仕事をする働き方である「リモートワーク」が定着して来ましたが、それによって「眼精疲労」や「腰痛」といった症状が増えているようです。

「眼精疲労」は読んで字のごとく、目の疲れです。ヒトの目は以前も説明したことがありますが、どちらかというと遠くを見ることの方が全体的に得意とします。これはおそらく原始の時代に猛獣やなにがしかの危険を察知して生き延びるための身体能力として進化したのだと思われます。近年のパソコンやスマホなどの視距離30~45㎝はヒトの目の遠近を調節する毛様体筋に負担を掛けやすく、この負担が継続すると瞼がピクピク痙攣したり頭痛や肩こりなどが起こったりします。これが更に長期に渡って繰り返されると視力まで低下してきます。現代社会はパソコンやスマホから切っても切れない環境にありますので、1時間に1回は少しでも画面から目を遠ざける工夫をして下さい。連続して画面を見続けるよりは負担が少なくなります。

続いて「腰痛」ですが病的なものがなくただ腰が痛く痛みが強くなったり弱くなったりを繰り返している状態を腰痛症と言います。ヒトが二足歩行をするようになり、骨盤に近い腰椎と呼ばれる部分に体重が集中してかかってくるのが主な原因です。身体を垂直に維持する為に重力に抵抗する抗重力筋と呼ばれる筋肉が常に微調節しているため身体は前に倒れないようになっていますが、前かがみの前傾姿勢は臀部と背部の筋肉に負担がかかり腰に負担がかかります。パソコンなどのデスクワークはまさにこの姿勢を長時間強いられることが多く腰痛の原因となっているようです。眼と同じように定期的に作業から離れて、筋肉の緊張をほぐすためのストレッチをするのがお勧めです。ただ、重さの負担の為という単純なものではなく、むしろ身体症状を伴う腰痛は15%位で、活動様式の変化や精神的ストレスが原因ともされています。

さて、本日のメインメニューは「二足歩行するワニ」。英科学誌ネイチャー系列の恩リン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」が“バトラコプス・グランディス”と名付けたワニを発表しました。韓国で足跡が発見され、分析すると新種のワニの祖先のもので2本足で綱渡りをするように歩いていたと考えられるそうです。足跡は24㎝ほど。あれ、人間の女性位ですね。(ちょっと親近感) 脚の長さも人間の成人の脚と同じ位だと考えられるそうです。しかし、体調は3メートルを超えていたそうで、比率から言えば長身の足長モデル体型ではなさそうです。歩き方は、足をべったり地面につけて、かかとを人間のように地面にめり込ませていたという事です。前足の跡がないこと、尻尾を引きずった跡が残されていること、歩幅が狭いことが、2足歩行を示しているそうです。

一瞬だけ、このワニさんも腰痛に悩まされていたのかなと考えましたが、直立歩行ではなさそうで尻尾があったということなので前かがみにはなってはいたでしょうが骨盤に多くの体重がかかるということはなさそうでしたね。第一、パソコンを使ってのリモートワークはしないでしょうから、無理な姿勢を長時間保つということもないので大丈夫ですね。では、人間に尻尾があったら腰痛は緩和されていたのではないでしょうか、と少し考えてしまいました。さっき“尻尾があったら“と言いましたが、実際には尾骨という尻尾の名残がちゃんとあるのですから、もしかしたらヒトも初めは二足歩行と尻尾で歩いていてバランスが取れるようになって退化したのかもしれません。そこから腰痛が始まったのかもしれませんね。直立歩行によって腰痛だけではなく、痔や胃下垂なども起きやすくなったそうです。ちなみに、先程のヒトの尾骨は尻尾をなさないので無用なものと思われてしまいがちですが、除去すると内臓器官で下垂が生じたり、脊椎系で問題が起きたりするようです。もしかしたら、ヒトも尻尾があった方が健康に良いかもしれませんね。うちの猫などは面倒な時は呼んでも返事をせず、後ろを向いたままで尻尾を振って”聞いてる“と一応の愛想をします。他の時には、言葉で表現しにくい微妙なご機嫌伺いではこちらに擦り寄って来て尻尾を振って感情を伝えてきます。それを見ていると、時々自分にも尻尾があったらあの時にもっと気持ちを伝えられたのにと思ってしまうことがあります。尻尾、やはり欲しいですね。何で無くなったのだろう。

話は随分と飛びますが、日本書紀には豊玉姫が出産する時に本来の姿のワニに戻ったと記述されていました。生まれた子供と豊玉姫の妹玉依姫との間の子供の一人が初代神武天皇とありますので、皇室は人間と異形のもの“ワニ”とのミックスらしいです。これによると……やっぱり昔は尻尾があって腰痛は無かったのではないでしょうか。

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