月が替わりましてもう6月というのに驚いてしまいます。ここのところ新型コロナの問題について話をしていましたので、今日は久々に自身の専門の眼についての新情報をお伝えします。
数日前に窪田製薬ホールディングスは100%子会社である米クボタビジョン(ワシントン州)が21~32歳の12人を対象に光を用いた刺激を目に与える卓上型の試作機を使った臨床試験で、角膜から網膜までの長さである眼軸長の短縮を確認して近視を治療できる可能性があることを発表しました。
眼軸長は年齢と共に伸びたり、成長が止まったりするもので、人工的な光により短くなることは世界的にも前例がないため非常に画期的です。
2050年には世界の約半数の人が近視に陥ると予測されています。特に日本を含む中国や韓国といった東アジアは急激に増加しています。近視の進行はただ見えなくなるというだけではなく、将来緑内障や網膜剥離などの大きな病気になるリスクが高くなることも知られています。寿命が長くなった分だけ悩みは増えますが、予防出来るかもしれないという朗報には是非ともあやかりたいと思います。
昨日のブログで中国のアヒル軍団の事を少し書きましたが、現在中国では「全人代」という日本で言えば“国会“がされていまして、国家安全法がほぼ決定事項となっているようです。
実は私は昨年8月末に香港はいったいどうなっているのだろうかと、デモが激しい中一人で香港に行ってきました。しかしニュースで取り上げているような混乱はほんの一部で、都市の機能は全くと言って整然としていてむしろ東京よりも近代的で治安が良い気がしました。1年前に商社に勤務して世界中を回っている知り合いに、
「日本はどういう位置にいる印象をうける?」と質問をしたら
「日本は貧しくなっている。」と言われました。
その時私は正直日本が貧しい?と理解出来なかったのですが、数年ぶりに香港に訪れてみると、竹を足場に建物を改装して海岸には前時代的な帆掛け船が停泊していた風景はなく、中国の資本が入ったのでしょうか香港島の海岸は今や東京のお台場よりも綺麗に整備されていてモダンなビルが並び、世界のブランド旗艦店が入っていました。人の様子も、以前の印象は露天商風に半袖のラフなシャツを適当に着てサンダル履きでタバコを吸う伊達たちでしたが、多くの人がスーツやセンスの良いカジュアルウェアでブランドの靴や小物を携えてスタバでスマホを見ているのです。道路にはガムどころかゴミも落ちていなく、皆街の中を颯爽と歩いていました。私はこの時、商社マンの彼が言った意味がようやく理解出来ました。そしてこれだけ豊かになれば若い世代は自身の文化を意識してそれを守ろうとするでしょう。香港の人は国が中国に返還されても決して中国人ではなく香港人という意識を持っています。中国側がこれ以上圧力をかければ香港は台湾と同じように独立の方向に進むでしょう。6月9日は昨年の大規模デモの1年後に当たりますので、コロナ問題が少し落ち着いてきた今、またまた何か起きるのかもしれません。香港を支持してきたアメリカは武漢ウィルスの事もあって中国を再び批判するでしょう。さて、日本はどうするのでしょうか?誰とどう仲良くしていくのでしょうか?この対処によって戦後のような荒れた日本が復興できるかがかかっています。政治に疎い私でさえもどうなるのだろうかと興味津々で見ています。