“テラスハウス”を検索したら“連結した一戸建て”つまり長屋です。今回の“テラスハウス”は一つの家に男女6人が共同生活をして恋愛模様を繰り広げるという内容の番組らしく私はこの番組を見たことがありませんでした。通称 ”テラハ“ と呼ぶようですね。サイトを見ると、なんとまあお洒落なお家。プールまでついた豪邸と言っても良いような家を舞台にしているのですね。相当現実離れした設定です。これはたまらない。若者は見ますね。
今、この番組に出演していた22歳の女子プロレスラー木村花さんの突然の死が波紋を広げています。SNSでの心無い誹謗中傷、罵詈雑言を受けていたのが原因とされていますが、なんでこうゆう悲劇が生まれてしまったのでしょうか。昔から芸能人やテレビに出ているタレントは特に人気が出て知名度が上がると、大なり小なり一般人やメディアに叩かれていました。それがある意味では人気商売のバロメータのようなものとされていました。古いですが、松田聖子さんの若いころなど、これでもかというくらいのパッシングがありました。でもそれを糧に?どんどんとスターダムに上がっていきました。果たしてどこに差があるのだろうかと思いました。
現在のテレビに出演する方々は一般人と差が無くなり親近感がありますが、それは昔のように芸能事務所が管理して守っていたシステムが甘くなってしまったようにも見えます。亡くなられた木村花さんもお母さまがマネージャーのように付き添っていたようですが、個人の守りは限界がありますよね。メディアにさらされてむき出しになった状態で自分を守るすべもなく、SNSで攻撃されても番組制作者や事務所は“話題になっている”としかとらえていなく、本人はどんどん追い詰められていったのかもしれません。それにSNSは不特定多数の匿名で好きなように書き込めます。ある女性の話だと、表では普通の会話をしていても同じ人が本来のアカウントとは別にもうけているアカウント、通称“ウラアカ”から気に入らないものを誹謗中傷するそうです。複数のアカウントを持って、多くの人間が非難しているように見せかけるということもするようです。なんと陰湿なことでしょう。ネットの社会はほとんど野放しですし、今回はコロナで緊急事態宣言のために不要不急の外出が制限されて、多くの人が不安と不満を抱えたままネットを閲覧していたのですから、最たる条件が整って起きてしまった事件とも言えます。ある意味で、今回の新型コロナウィルスの間接的な犠牲者ともいえるかもしれません。
SNSという便利なものが出来れば必ず悪用するものが出てきます。以前ドローンについて早急な規制を作る必要があるのではと書きましたが、SNSもきちんと法的罰則を設けるべきだと思います。過激な言葉を多く使用したものは匿名ではなく実名が公表されるとか、
精神的な被害を受けた場合はその相手に賠償を請求できるなど、書き込んだ人達が責任をとらなければならない法律を作るべきだと思います。言いたい放題やりたい放題の下品な行為はそうしたいもの同士の中ですればいいことで、全く関係ない人間をストレスのはけ口として好きなようにリンチする行為はあってはならないです。