ここ数日、明日の14日に向けて自粛の解除が次々に発表されています。感染者数も検査の陽性率を発表したり、何かが動き始めたという感じがします。都内の知り合いの病院では毎日のように亡くなる方がいらっしゃって、検査の陽性も以前ほどではないですがプラスに相変わらず出るようなのですが、東京都の発表はどんどん少なくなっています。周囲のお店も開き始めて以前の活気までとはいかないまでも人がどんどん戻ってきています。
PCR検査は時間と費用がかかるため抗体検査が積極的に取り上げられて検査の数を増やせるように準備が進んでいるようですね。5月1日のニュースで202人の検査で5.9%の陽性率で東京都の人口を1300万人として計算すると、78万人くらいが既に感染している!と考えられるのです。この数字も個人的にはもっと実際には高いのではと思います。感染してからすぐに抗体ができるわけではないですし、PCR検査でも体内のウィルス量が少なくてなかなか拾えなくて検査が偽陰性になっているというのですから、抗体検査も同じく偽陰性になっている人がいると思います。この抗体検査を何故するのかというと、既に感染しているので感染する心配がないため大丈夫、つまり“働け“という事です。まあ家にじっと居ても仕方ないのですが、抗体が陽性で身体に出来ているということは安全なのかというと、これも怪しいのです。以前にもお話しましたように、2回連続でPCR検査で陰性を確認されて退院した患者が、退院後10日後に発熱して退院を受診して、前の病院の退院後14日目にPCR検査が陽性が判明したということがありました。これは再感染ではなくて、体内に残っていたウィルスの再活性化と考えられています。
このような例から考えられることは、免疫が低下したらつまり身体が弱ったら“コロナが再燃する可能性あり”ということです。おそらく今迄のインフルエンザのように一過性で治ったら「はい、終わり」とはいかず、帯状疱疹を起こすヘルペスウイルスのように罹ったら一生体の中にいて、何らかの状態で再発するという代物のように見えます。ヘルペスなんかは赤い水泡が出てきたり突然腫れて痛みが有ったりと分かりやすいですが、新型コロナウィルスの症状は風邪やインフルエンザの症状と似ていて一番厄介なのが重症化しているのが分かりにくいという事です。症状が酷くても時間がたてば治るというのであれば待てますが、突然死する可能性が高いので皆が恐怖におののいているのです。この最後の最期まで肺の状態が重症化していても分からない状態を“ハッピー・ハイポキシア(幸せな低酸素症)”と呼ぶそうです。全然ハッピーではないのですが、肺が細かい血栓などによって少しづつ機能が落ちてきても変化がゆっくりしているので呼吸が出来なくなる位血液の中の酸素が少なくなっていても苦しくないのです。ここで肺の機能での二酸化炭素量などの細かいことを説明してもややこしいので省略しますが、私としては嗅覚・味覚の変化が64.4%の患者に認められた(患者202人男性:女性は72.4%:55.7%)というデータがありますので感知する神経系統の麻痺もあるのではと思います。
今迄は、自宅に体重計や体温計や血圧計を持っていたかと思いますが、これからは一家に1台(といっても6㎝位の大きさですが)パルスオキシメータを常備するのが良いでしょう。
ジムなんかでは運動中に耳に心拍数を感知するクリップを付けたりしますが、日常的に測定してはいかがでしょう。おそらく、誰かがこれを機にスマホに接続して測定できるものを作るかもしれませんね。もし、開発する人がいましたら、今、電子聴診器を持っていまして服を脱がなくても聴診出来るのですが、ブルートゥース機能を付けてワイアレスにしてもらえるともっと便利なのです。誰か機械に強い方、お願い致します。