以前、新型コロナウィルスの治療に関しては1種類ではなく何種か組み合わせるのが必要という話を書きましたが、今の段階では3種類の薬が段階的に使用されているようです。まず初めに感染した時には、新型インフルエンザ薬「アビガン」が投与されるようです。比較的効果が認められているようですが、新型インフルエンザよりも3倍の量を使用しなければ効果が低いみたいで、当初備蓄が200万錠と言われていたのが70万と減らされて提示されているのはそのためのようです。アビガンでも改善しなくて肺炎が重症化した場合は昨日認可されたエボラ出血熱薬「レムデシベル」が投与されるようです。これは新型コロナウィルスの増殖を抑制して症状の改善する時間を短縮するのですが死亡率は変わらないみたいです。レムデシビルでも効果が無い場合は最後の砦として抗リウマチ薬「アクテムラ」を使うようです。
新型コロナウィルスの怖いところは【サイトカインストーム】という最悪の事態が突然起こることにあります。この【サイトカインストーム】とは、ウィルスなどに感染すると免疫システムが反応して体の中に抗体が作られます。この抗体を生み出すにはインターロイキンという物質が必要なのですが、過剰に反応することがありウィルスだけでなく自分の体をも攻撃してくることがあるのです。その状態を言います。弱っている体を攻撃されるとひとたまりもありませんから大概は死に向かいます。
治療薬の候補が次々に上がっていて、まるで新型コロナは制圧されているような感覚に陥る人もいるかもしれません。東京都の感染者数も減少の傾向と言われて14日の自粛解除に向かっていると安心し始めているかもしれませんが、治療は今始まったばかりです。劇症化したり亡くなった方々の結果をかき集めて検証し始めたばかりなのです。どのくらいの人数が感染して抗体を実際に持っているかは全く分かっていません。例えは悪いですが、福島原発のメルトダウンでいまだ放射性物質の放出がどうなっているのか分からないと同様にこれからも分からないでしょう。全てがうやむやで世界がビックリしています。日本人は細やかで正確なのが売りなはずなのに、一番大切なところが超アバウトなのは全く持って変な民族と思われています。
話が脱線しますが、日本人は恥ずかしがりやな性格で有名ですが、外国人が驚くのは銭湯や温泉の文化です。お風呂ではいきなり見ず知らずの人の前で真っ裸でも平気という落差。この説明できない矛盾をもっていても疑問すら持つ日本人はほとんどいません。
とにかく、世界標準ではかなりユニークな考えをしていると自覚したほうが良いと思います。
さて、
これからどうなるでしょう。未来は分かりませんが少し予想してみましょう。
まず、5月14日あたりで感染者数の0または少ないところは自粛が順次解除されていくでしょう。東京と大阪は5月末まで居残りかもしれませんが、6月以降に持ち越されることはなく一旦解除されるでしょう。その間に治療薬が更に承認されて、日本発の薬も含まれて9月にかけて見せかけ?の株価は上がったり下がったりしながら上がっていきます。しかし景気は良いはずなのに倒産と失業率は上がっています。9月に学校が再開されて登校が始まり本格的に人が動き始めたら感染者数が再度上昇して自粛が検討されるかもしれません。10月頃から今年はインフルエンザだけでなく新型コロナのワクチンを接種し始めるのでしょう。高熱や咳が出ると当たり前のようにPCR検査とインフルエンザの検査をしてPCRが陽性ならばアビガンがすぐに処方されてパルスオキシメータで肺の状態を気にしながら自宅で2週間の待機をします。お正月三が日は昭和の時代と同じ店が一斉に閉まって家族そろって団欒をするようになるでしょう。年を越した頃には毎冬に来る感染症として皆慣れてきているかもしれません。その頃には潜在的に70~80%の人が抗体を持っているでしょう。たぶん。