とうとう我が家にもアベノマスクが届きました。
ネットで見る限りはあまり評判が良くないので期待していなかったのですが、実物を手に取ってみると
「これは酷いわ。」
と思いました。
薄い透明のビニル袋に入れられていました。ぱっと見て明らかに左右のゴムの長さが違い布の幅も左右見ただけでわかるほど違いました。思ったよりも布のサイズは小さくはなかったのですが、何枚にも折りたたまれたマスクの感触はゴワゴワしてフィット感が全くよくありませんでした。糸をほどいて大きさを整えて縫い直したという意味が分かりました。日本の政府が公式に認めた製品にしてはなんとお粗末な出来かなとがっかりしました。もの造りでは世界に誇れるという自負があったのにもかかわらず、命を守る最後の砦としてのマスクがこうも落としどころ満載の粗悪品であるのはただ呆れるばかりです。
安倍首相も同じものを着けていらっしゃるのだと思いますが、ネットで叩かれているようにお顔のサイズに対しては些か小さいかなと思えます。奥様は伊勢に行かれたりとお忙しいようなので、選任のスタイリストをつけて調整するべきではと思います。コロナで大変なのに見た目をとやかく言うなと反論される方もいらっしゃるかもしれませんが、日本の代表として世界各国に安倍首相の姿はテレビやネットで流されています。日本のイメージが損なわれないためにも考えるべきだと思います。
本来は連休の休日を別荘でゴルフをしながら過ごされていたはずですが、連日の国会で休む暇もなく働いていて顔色も少々悪くむくんでいる感じがします。倒れないように適度に休んでもらうべきです。日本は休まず無理して働くのが美徳という風潮が未だに残っていますが、働き方改革を提唱した本人が自ら実践するべきではないでしょうか?
毎日国会に出て野党に叩かれるよりは、「有給を消化します。」と言って連休にゆっくり外出せずに身体を休め、YouTubeにアベノマスクの再利用の仕方などをアップする方が好感度は上がる気がします。
国民が求めているのは、マスクと名を打ったものではなく安心や納得できる未来なのです。私個人が患者さんを診療していて思うに、患者さんは薬が欲しいのではなく、薬を使用することによって得られる快適な状態を期待して来られているのです。そこを外すと、いくら頑張っても相手は不満を募らせていくだけです。相手にしてあげられることは限界があります。一生懸命こちらが考えても100%満足することは難しいです。医者の場合も神様ではありませんから全ての命を救って永遠の延命を出来るわけではありません。でもそこに、例えば、完全ではないけれど以前より痛みが少なくなったとか、人に助けを借りずに自立出来るようになったとか、亡くなる直前に家族が看取れるように引っ張ったとかの頑張りや気持ちが見えると、人は納得するのではないでしょうか。
たかがマスクといえども、そこに現れる心意気は自然と伝わると思います。今回のマスクは明らかに失敗でしたね。でも前例にないことをやってみたのは評価されるべきだと思います。
さあ次に国民に配られるのは何でしょうか?お金?時間?コロナの予防接種?
“コロナへの完全勝利”というニュースが届けられるのが一番いいですね。