院長ブログ

川崎病としもやけ

昨年の暮れ、定期的に通院される元記者の患者さんが私につぶやきました。

「先生、今ね中国でホラーのような話が拡がっているんです。道を歩いている人が突然倒れて死んでしまって、周囲の人はうつるから近寄るな!ってことが起きているらしいんです。私も動画で見たんですけど、歩いている人が突然パタっと倒れるんです。政府がフェイクニュースとして削除しているらしいんですが、消しても消しても次々と似たような動画がアップされるんですって。」

私は以前アメリカのテレビドラマのゾンビもの『ウォーキングデッド』にハマったことがあって、[また中国人が似たようなドラマをリメイクしてるんだな]と思ったくらいで、その時は後で今のような状況になる始まりだったとは気付きもしませんでした。

普通に歩いている人が突然死ぬという原因は、血栓が心臓や脳または肺の血管を詰まらせて突然の機能停止に陥るくらいしか考えつかなかったですが、あまり聞いたことないのでそれ以上は突っ込んで考えなく記憶の隅に追いやっていました。

数日前にニュースで、

【路上で歩いている男性が突然倒れて亡くなられました。新型コロナ陽性の方でした。】

と放送していて、記憶が蘇ってきました。そのあと、自宅に待機していた新型コロナ陽性の方が立て続けに容態が急変して亡くなられたというニュースが駆け巡って、中国政府が躍起になってかき消していた動画はなまじ嘘ではなかったのかもしれないと身震いしました。

現在、新型コロナに感染した時に出る症状が発熱や肺炎以外にも少しずつ分かってきました。

阪神の野球選手の証言で{味覚と嗅覚の異常}は広く知れ渡り認知されました。

3日前は{水疱瘡の時のような発疹が左右関係なく出る}とかが発表されました。

昨日から、子供の{手や足の先にしもやけのような赤みや腫れが出る}と言われ始めました。これは、新型コロナウィルスが血管に炎症を起こして血流障害となっているようです。手や足の指先の血管は細いので起きやすいのです。

ほぼ最近イギリスなどで新型コロナウィルスに感染した子供の中で主に乳幼児に発疹や目の充血などの【川崎病】に似た症状が報告されるようになりました。特徴としては炎症がとにかく細かいようです。新型コロナウィルス原因の肺炎は肺に微小な血栓がびっしりとあるらしいです。ということは、このウィルス血栓を起こしやすい、つまり血液が凝固しやすく血管がターゲットになりやすいというわけで、現在新型コロナ感染者の重症化3大リスクが①男性②糖尿病③体重が多い、と言われている理由がよく分かりました。

えっ?分からない?

  1. の説明としては女性はエストロゲンというホルモンが多くて男性よりも血液サラサラの傾向にあります。これは妊娠出産のための機能でして、閉経までは男性よりも血管が詰まりにくいので心筋梗塞の率が極めて少ないのです。
  2. の説明としましては糖尿病は血管内の血糖値が上がるということはよく知られていますが、これはうまく糖という栄養がそれぞれに重要な場所にきちんと運ばれていないためで、長期にこの状態が続くとそれぞれの場所の細胞が栄養不足で弱ってくるのです。最も代表的なのは血管の細胞の劣化、つまり血液がボロボロになって出血するというわけです。
  3. 体重が多いのは、まあ余分な脂肪があったりしたら血流は悪くなりますよね。

 

さてさて今迄に集められた情報を整理するとですね、新型コロナウィルスの感染によって血管の炎症や血栓であらゆるところが詰まって細胞が弱ってきます。大きな炎症や血栓での閉塞であれば症状に気づきやすいのですが、それぞれがとても小さくてじわじわと来るのでしょう。質(たち)が悪いのは、おそらくこの血流障害によって神経系統もやられて味覚嗅覚だけでなく呼吸が苦しくなるまでの肺の酸素含有率が低下している状態を感知する神経系統もやられているためギリギリまで肺の機能が下がっているのに気付けないのではないでしょうか。死に至る原因としての肺炎に対してはやはり吸入ステロイドが効果あると報告がありますから、小児用バファリンなどで血液サラサラと合わせて使うのがいいのかもしれません。脳梗塞や心疾患や腎臓病やリウマチなどの患者さんはステロイドや血液サラサラになる薬をよく服用していますが、単独の糖尿病の治療ではこれらの薬とは関係ないのでリスクが高いのかもしれません。

個人的自衛手段としましてはやはり血液をサラサラに保つために納豆を毎日食べるべきなのでしょか。パルスオキシメーターが手に入るようでしたら指にクリップのようなものを挟むだけで血液中の酸素飽和度が数字で瞬時に測定できるので1日3回測定するのも良いと思います。100~95%はほぼ正常で94~90%やや呼吸困難90%未満になると酸素吸入が必要という目安にはなると思います。サチュレーションモニターが手に入らないとお嘆きの方は

アレンテスト(Allen test)をしてみてください。スマホで検索すると分かりますが、末梢血管の血流障害の有無の簡単なテストです。手をぎゅっと握ったままで手首の橈骨動脈と尺骨動脈を圧迫して掌が貧血になったら片方の圧迫を外すと血流が普通は5秒以内に戻るのですが、どうでしょう?酸素飽和度とは少し違いますが毎日何秒か測定しておけば血流が良いかどうかの目安にはなると思います。

核家族化されて一人暮らしが多くて、独りで夜[自分は大丈夫なのかな?]と不安になることが多いと思います。政府から提示されている指針は勿論のこと、やはりいつもの自分を知っている人にコンスタントに会うというのが自衛の第一歩だと思います。

誰ともそんなにコンスタントに会えない?そう。それなら朝でも夜でも同じ場所で同じ時間にスマホで自分の写真を撮影して比べてみませんか?顔色位は比較できるかもしれません。とにかく外からの情報ばかりでなく今ここにいる自分の情報も集めましょう。

では成功を祈ります!

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