港区という土地柄か、大使館や外資系の会社もあるため外国人の患者さんも多く来院されます。中には漢字まで書けて顔を見なければ日本人よりも丁寧な言葉で会話をされてびっくりすることもあります。
ここ1か月不思議と中国の方は一人もいらっしゃっていません。韓国系、タイ、イタリア、フランス、アラブ系が来院されました。英語圏と言ってもタイ語やペルシャ語、ポルトガル語が混じったりしています。
問診票に言語の欄に英語と記載されていてもいざ診察しようとした子供が、「コップリカ。」とタイ語を話してるので父親に質問すると
「実はこの子の母親がタイ人なんで。」とか。
国籍にUSAと記載されていても名前がイタリア系なので質問すると「祖父がイタリア系移民で。」などの返答が返ってきたりします。フランス語っぽい言葉に聞こえて話してみるとペルシャ語だったりと、世界は様々な人種や言葉が入り混じっているのだなとつくづく思わされます。
今日は午前中は少しバタバタしましたが夕方からは患者さんの来院が少なくて、スタッフと英会話についておしゃべりをしました。私の場合はとっさに言えなくてはとなるべく会話や単語を記憶するようにしていますが、20代のスタッフに聞いてみると「スマホのアプリをダウンロードして出来ますよ。」と教えてもらいました。
無料のものから毎月支払いがあるもの、会話の内容を入力すると即座にラインで英文に翻訳されて出てくるとか、音声まで出るものもあって便利な世の中になったものだと感心しました。スマホという小さなかまぼこ板のようなもので何でも済ませてしまえる現在、
「なんだ。覚えなくてもいいし、出歩かなくていいじゃん。」と思ってしまいました。
ついでにあるマッチィングアプリも教えてもらい外国人の見知らぬ人とラインのやり取りもしてみました。生の英会話のいい練習になるなと思いました。色んな所に色んな世界があって色んな交流があるのだと知りました。自分は日々前しか見ていなかったようで、ふと他の景色に目を向けると無限の世界が広がっていて「まだまだ知らないことがいっぱいある。同じことの繰り返しの毎日でつまらないなと思っていたけれども自身の見方や考えや発想を変えれば世界は一瞬にして変わるのだな。」と改めて思いました。
「コロナの問題が落ち着いたら会いましょう。」が合言葉で楽しみの貯金をしてみようと思います。本当に会うかどうかは別として、未来に何か期待することがあるのはいいことです。
仕事場と自宅の行き来だけでも、脳の中には南国の海岸が広がって燦燦とした太陽の光が注いでいる風景を想像すると、体が温かくなってきます。おそらく身体はここにいるけれども脳はハワイのノースショアにいると思っているんだと思います。良い勘違いです。自身で自身の脳を勘違いさせておきましょうか。恋愛でも何でも死ぬまで勘違いしておけばそれは自分にとって本物にでもなるのですから。とにかく気分が良ければそれでいいのです。
人生なんて大雑把に言ってしまえば、大きな暇つぶしですから。