世の中に大きな出来事が起きて誰もが知るとなると、今度はそれを風刺したものが出てくるのが世の常です。今回「なるほど！」と思ったのは“サザエさん一家に配布された2枚のマスクを縦に2列に並んで家族で付けているイラスト”です。ネットで“アベノマスク”と“サザエさん”で検索すれば直ぐに見られると思います。先に出た”アベノマスク“は不評でしたがこちらは結構人気があるみたいです。特に海外では「猫のたまに一番先につけているのがいい。」動物にも優しいと好評のようです。
さて、話題になっているマスク。現在入手困難で高騰し犯罪に近い行為が横行しています。今回政府が1世帯に2枚布マスクを配布すると発表しましたが、その経費なんと466億円！
ちょっと待ってください。マスク1枚の値段に換算すると……2019年1月1日の人口が1億２５９５万人で日本人の世帯数が５６９９万６５１５世帯。１世帯の平均構成人員数が2.18人でした。なので1世帯に2枚となったのは分かるのですが、仮に5000万世帯又は人口が1億人としてマスクの配布は1億枚。単純計算しても466億円÷１億円＝466円 1枚のマスクが466円？配布する手数料や配送料も含まれてはいると思いますが、今迄であれば100均の店で1枚108円で買えました。少なくとも卸から仕入れるはずですし、こんな値段ではないはずです。国民が支払った税金がこのように使われるのはなんかおかしいと思います。以前出ていましたお肉券やお魚券よりはましになったと思いますが、なんかずれている感じが否めません。
給付の話で横ずれしますが、給付金、条件付きの一世帯30万とか個人事業主にはとか色々言われていますが、貰える条件が一般の人には分かりにくく手続きも大変で、やっと役所に行くと長蛇の列で待ち時間3時間という具合のようです。役所のフロアーにそんなに人が集まっていたら感染の原因になるのではないでしょうか？言っているおおもとがそういう状況を作って大丈夫なのでしょうか？ネットで検索可能な人には整理番号を発行して分散させるべきだと思います。この支給額が高いか安いかは横に置いて、こういうややこしい手間のかかる手続きで時間が浪費されて人々が疲弊するよりも、消費税を半年と期限付きで０％に出来ないものでしょうか。前回の消費税の値上げで８％と10%の区分分けをしたため対応できないお店が閉じたりしましたので、５％にするとレジの設定でこれまた大変ですから０％でどうでしょう。2019年の平均年収が441万円ですので、その中で貯金もするでしょうが全部使うとしたら10％の消費税が半年免除で22万５千円の給付ということにならないでしょうか？手続きもいらないし、富裕層がここぞとばかりに購買意欲を燃やしたら経済も回ると思う私は単純細胞でしょうか？
世の中が複雑に“あれもこれも”となってしまい本来の大切な事、本質が見えてこなくなっているような気がします。
今一番守らなければならないのはヒトの命です。これが失われれば、経済はどう工夫してもやがて破綻します。税金を納めてくれる国民が減れば国家予算も減るでしょう。どうしてこんな単純な計算が無視されるのでしょうか。頭脳のトップ集団が集まって話し合っているはずなのに、頭がいいとは思えないのは私だけなのでしょうか。もっとも何故そうしているのかを分かりやすくして欲しいと思います。納得いく理由があれば多少なりとも我慢が出来ると思うのです。政治家の方々が次の選挙に向けての票集めで動いているのは分かりますが、その根底にいる国民を守らなければ国自体、政治自体が成り立たないです。もっと国民に事の経緯とその次第を説明するべきだと思います。そうであれば、たとえ1000円に満たないマスクが支給されても、新型コロナウイルス感染症に対して効果があるかもしれない高額な抗新型インフルエンザ薬「アビガン」や人工呼吸器の機器も準備してそちらの方にお金がかかっていると説明すれば「そうか。命は最低限守るようにお金をかけて準備しているんだ。」と安心出来ます。
そうして今何故外自宅にいて外出しないように訴えているのか、もう一度説明した方が良いと思います。ウィルスは通常、物の上にあれば数時間、金属の上などであれば長くて数日しか生きられないのです。ヒトに寄生して生き延びていくので、伝染しなければ死滅するのです。そうすれば消えて減っていくのです。そのための外出自粛なのです。
伝染させない、貰わないということでこの世界規模の大惨事は縮小出来るのです。何も見えないステルス機をレーダーで探知して撃ち落とせというような高度な技術を要請しているわけではないのです。一人一人が自覚して気を付ければいいだけの事なのです。5月6日におのずと結果は出ます。もしこの時のデータが良くなければ更に自粛は延長されるでしょう。そうならないためにもここでがっちりと抑え込むべきです。いくらインターネットが普及してスマホでほとんどの事が用足りて出来るとはいってもヒトとヒトが距離を保つことは不自然です。早くこの問題を解決して以前のように暮らせるよう頑張りましょう。
