新宿でお昼ちょっとした魚を焼いてくれるお店に立ち寄り、
カウンターで1人昼食をとっていました。
しばらくすると妙齢の男性2人が常連なのか「サバ」とだけ言って私の隣に座りました。
そうして、2人でああやこうやと話し始めました。
体格の良い黒いセーターを着ている男性の方がどちらかといえばリーダーシップをとって
いるようで、同窓会か友人の何回忌の後なのか亡くなった共通の友人の話をしていました。
他にも、年末になると火事で人が亡くなる話、和歌山の熊野山道の観音様の話など
死にまつわる内容が多く、彼も独りなのか身の周りを整理していると話し続けていました。
「遊びのものは全て処分したなぁ...でもバイクが一番辛かった。
若い頃からずっと乗っていて...でも身体がついていかないと自覚しなきゃ..
買った店に持って行ったらいくらで引き取られたと思う?...500円だよ。
満タンにしたガソリンの方が価値がある位で...でも仕方ないんだよな...。」
もう一方の男性は聞き役にまわってずっとうなづいていました。
食事が終わって他の店へ入り、コーヒーを頼みました。
スペイン料理店なので座っている人もなんとなく陽気で隣には妙齢の女性2人が
パスタやピザをパクパク食べてはペチャクチャおしゃべり。
「あのイタリアンのお店のシェフ、イケメンでいいんじゃない..」
「70才以上は3割負担になるから...」
「そんな服捨てちゃいなさいよ。
今日、見たあの店の服似合ってたわよ。あれを買うべきよ。」
ワインの話やダイエットの話で生きることについて積極的。
なんとなく女性が長生きなのがわかりました。