最近、乳児や幼児を殺害したり放置したりといたましい事件が相次いで起きていますが
いったい動物の本能にある子供をいつくしむ心はどうなっているのでしょうか。
10日、京都大野生動物研究センターが重度の先天性障害がある野生チンパンジーの
赤ん坊が生後約2年間保護され育った事例を日本の霊長類学誌で発表するそうです。
アフリカのタンザニアで野生のメスのチンパンジーで腹部にこぶなどがあり
知的障害もみられたそうです。
成長しても座れず、母親にしっかりとしがみつけなかったのですが、
母親は赤ん坊を抱えて移動し、赤ん坊の姉も世話をするという血縁同志で
助け合って育てる様子もうかがわれたということです。
その後赤ん坊はいなくなり死亡したとみられていますが、母親が苦労して世話を続け、
弱い立場の仲間を助けるという本能をサルが持つことが観察できたそうです。
これは人間にも通じる福祉の問題の根本ですよね。
安全で皆が生きてゆける住みやすい社会・・・夢ですね。