政府が10日「‟かかりつけ薬局”制度を導入する方針を固めた。」
と発表しました。
薬の飲み残しや重複を防ぐことで医療費削減を見込むそうです。
あと、病院敷地内での薬局開設を認めていない
「医薬分業」の見直しもはかるそうですね。
1年前、当院は土曜日曜祝日も診療しているので、
なるべく院内でお薬を処方できるようにしました。
更に、薬の種類も充実させるため同じフロアーに薬局開設が出来ないか
試みたことがありましたが、法の壁が厚く断念しました。
本来ならば患者さんの希望通り多めに薬を処方してあげたいのですが、
余計な処方だと判断されると、国から薬代を支払ってもらえなく
赤字になったりします。
また国の保険点数のチェックでは院内でお薬を出しても出さなくても関係なく
1人の患者にかかった医療費を算定して高い点数のものが多いと呼び出されて、
最悪の場合はクリニックがおとり潰しに遭います。
薬は仕入れのお金がかかっていますし、
受付で手渡すのは手間もかかりますのですが・・・
だからもうけ効率の良い院外処方にどんどん傾いていくのです。
しかし、これも少しづつ変わってゆきそうですね。
あと、一昔前までは医師を細かく分けた専門性を持って
医療の質を上げていこうとする方針でしたが、最近は1人で
何でも診られる家庭医を育てていこうとする流れにかわってきています。
そのうち‟かかりつけ医”制度も導入されるのでしょうか…ね。