リビングで夕飯を食べながらTVのニュースをみていたら
画面いっぱいに純白の紫陽花が映し出されました。
その後スタジオへと切り換わり、アナウンサーのコメントが始まりました。
「きれいですね。母の日のプレゼントに最適ですね。」
「そうですね。とても喜ばれると思いますよ。」
えっ?思わず私は飲んでいたお茶を吹き出しそうになりました。
公共の電波でこんなこと言っていいんでしょうか?
‟母の日に白い花は死んだ人にでしょ!!”
これは放送事故に近いような気がしました。
時によって、色はそれぞれの意味を持つことがありますよね。
医療現場でもお薬に元から色が付いているものから、
間違えると危険なのでわざと色をつけたり、
器具のサイズによって数字だけでなく色分けもしています。
あと麻酔などはさらに、酸素や麻酔ガスや排気用のホースの接続部分の形を変えて、
合っていなければつながらないようにしてあります。
それでも医療事故は起きます。
ところで、私の母に前日、電話をしてみました。
「母の日の花どうしよう…ゴミになるからいらないって昨年言ってたけど。」
「うん。いらない。アレンジメントだと、だんだん枯れて、
見ているのが悲しくなるし、捨てるのが面倒。
だからといって、鉢は水をやらないといけないしね。」
しかし、あれだけ言っておいたのに、妹が真っ赤なバラの花束を
2日前に贈ったそうだ。
母はここ数日別のマンションで過ごしていたので、
枯れてしまわないかとやきもきしたらしい。
「こっちに帰ってみると、バラがくた~っとしてたけど、
まあなんとか生き延びてたわ。私みたい。」
いやいや。今でも私より歩くのは速い。
仕事もしているし、海外旅行にも行く。
私が、白い菊の花を買うのはかなり先のことのようです。