昔、「テレビ(画面)を見過ぎたらダメ。」
と親や先生などの大人に注意されたことはないですか?
これは、テレビを見るばかりして勉強時間が減ったり、
目が疲れて視力が下がったりするという理由でしたが、
現代では、テレビが携帯、それもスマートフォンになり、
「見過ぎないように」という意味の質が大きく変わって
きています。
というのは、一昔前のテレビ画面であるブラウン管モニター
の白色は黄色の波長が多く発せられていましたが、
現在のLEDから発せられている白色光を分析すると
約450nm周辺-深い青色-通称ブルーライトの成分が
多いことがわかりました。
このブルーライトは生体のリズムをコントロールするいい
面、例えば昼間にブルーライトが含まれている太陽光を浴
びると夜ぐっすり眠れるのですが、一日中浴びるとリズム
が狂ってしまうのです。
特に就寝前2時間内に浴びると、メラトニンというホルモン
の分泌が抑制されて熟睡出来ず子供の成長に悪い影響が出
ることが心配されています。
不眠となれば、昼間起きている間に眠気があり注意力散漫
で集中力が無くなり学習能力も低下してしまい、ひどい場
合はうつ症状まで出る可能もあります。
また、ブルーライトは目に見える光の中で最もエネルギー
が強いので眩しく、且つ、光が散乱し易いので滲みやすい
という特徴があります。
特に子供の目は光を通しやすいので、ブルーライトの刺激
を大人よりも強く受けてしまいます。従来の光以上に眼精
疲労を起こし視力低下を引き起こしやすいといわれていま
す。
大事な成長過程で様々な悪影響から身を守るためにも、
スマホの使用時間は短くすることはもちろんですが、
画面を白や青色から黒色に変えたり、明るさのトーンを
下げてみたりと工夫してみてください。
市販されているブルーライトのフィルターを付けるのも
オススメです。