『ポンペイ』という街は、社会科の授業では〝火山で埋もれた悲劇の街”
という知識しかありませんでした。が、実際に降り立ってみると・・・
路上にしきつめられている石畳に、
矢印の代わりに男性の性器の絵で方向を示していました。
あまりの露骨な表現に子連れの旅行者はとまどっていましたが、
幾分年配の女性グループは声高々に笑っていました。
街が繁栄していた当時は快楽の都市として有名で娼婦の館が立ち並んでいたそうです。
そういう事に対してもかなりおおらかな土地柄で、
周囲はぶどうの産地でおいしいワインがつくれ、
港湾都市として、多くの人々が出入りしていたそうです。
しかし、人間というものはついつい行き過ぎてしまうものなのでしょうか
都市の法令を守らない者が多く出て風紀はしだいに乱れてゆき
神の怒りに触れてしまったようです。
東京が第2のポンペイにならない事を祈るばかりです。
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