光について話をしてきましたが、この光によって地球は
様々な彩りが生まれました。
というのは、まだオゾン層が完全でなく、有害な光が地表に届いていた時代、
植物は自分の細胞を守るために色素という楯を持つようになったらしいです。
つい最近まで、花々の美しい色はあまり意味をもたなく、
昆虫を引き寄せるためくらいと単純に考えられていましたが、
どうやら苛酷な環境を生き抜く為に必須な手段だったようです。
(ブルーベリーのアントシアニンという色素は、眼の細胞を強化するといわれている所以です)
そして葉緑素は光を利用して、栄養素を作るという画期的な
システムまで生み出しているのです。
光のいいとこ取りをして上手に活用しているんですね。
実は人間の血液で赤血球の細胞は葉緑素に非常に似ているらしいです。
どこで分化したかは不明ですが、もしかしたら、進化が違っていたら
日中は太陽の光を浴びて昼寝していて、夜は遊んでと
あくせく働かなくて良かったかもしれませんね。