さて、ここ数週間食生活が乱れて久しいのである。悲しいかな、好きなものをただひたすら繰り返し食べてしまう癖があり、手帳に記してあるメニューを並べてみると“Uber Eats のクリスピーチキンの黄金チキンハーフ”“成城石井のモーモーチャーチャ”“花十番の上撰盛り合わせランチ”などが上位に愛でられているのが一目瞭然。他人から見ると同じメニューではあるのですが、クリスピーチキンは日によって揚げ方に当たりの日や外れの日があり、成城石井のモーモーチャーチャは僅かにトッピングの味が違うことがあり、盛り合わせランチは肉の厚さや形が違い焼くと味が変わってくるのです。どうでもいいことかもしれないのですが、自分の僅かなブレイクタイムに食するものなので、「今日は当たりの日だった。」と機嫌が良くなったり、「配達が遅くて冷めちゃった。」と気分が下がってしまったりとその後の診察に少なからずや影響してきます。勿論患者さんには分からないと思いますが、供給するサービスが多少違っていると思います。胃が満足している時には余裕があり、丁寧過ぎる位の対応をして、その反対の状況ではさっくりとした診察になっていると思います。処方する薬は同じなのだから治療としては問題ないのですが、
「気は心」
安定した医療を供給するには、平常心を保ち、出来たら余裕の心をもって挑みたいところです。
それにはやはり、身体の基礎となる食べ物に注意しなければと常日頃思います。規則正しい時間に出来れば一人ではなく、家族や仲間と食べるほうが良い―これは以前見たレポートで子供の成長において差が出来てくるらしく、一人で食べると肥満、しいては糖尿病が多いそうで、大人の場合は消化や寿命に影響するようです。内容は勿論のことですが、あまり記載されてないですが、食べ物の質、これも大変気を付けたいです。これは栄養素とかオーガニックとかを言っているだけではなく、その食物の出所です。食べ物は生物の命を頂くのです。私達と同じように生まれて育って生活をしていたのです。一説によると、細胞にその記憶が刻まれていて、食物として取り込まれるとその記憶も細胞に取り込まれるらしいです。この説はまだ立証はされていません。しかし、例えば燦々と太陽の光を浴びて牧草を食べながら自然のままストレスなく暮らした牛と狭い牛舎で人工の飼料を与えられてひたすら早く食肉になるように育てられた牛の肉を食べるとしたら、聞いただけでも選択するのは前者の方ですよね。実際に、幸せな記憶が刻まれたものを頂いて、自分の細胞にそれが取り込まれたらどうでしょう。ただ食肉になるための記憶が刻まれた細胞が取り込まれるとは雲泥の差があると思います。
これからコロナの影響で今迄の生活からかなり変化すると思います。時間には余裕が出来るかもしれません。しかし、様々なものが横行してくるでしょう。その中でも食べ物は特に気を付けたいものです。日々の蓄積がやがて結果として自身の体に出て来ます。生きている限りは健康で自分がしたいことが出来る体力や気力を持っておきたいものです。それには、常に幸せなエッセンスを含んだものを選んで取り入れて英気を養うことです。
以前にも書きましたが、癌患者さんが笑いを取り入れて多く笑うと免疫力がアップしているのです。私達の身体は常に自分の知らないところで癌細胞などのネガティブなものが生成されては免疫力でそれを抑えて生き抜いています。生まれてきたこと、生きていることは実はほとんど死と紙一重のところにあったりします。
新型コロナウィルスの第2波が来たとか、巨大地震が起きるとか、預金封鎖があるとか、様々な不安要素をマスコミが書き立てていきますが、日々幸せを感じられるような細胞創りをしましょう。そうすれば、外の雑音は気にならなくなります。
自分自身が、金やダイアモンドの鉱石のように何物にも影響されないものになれば、生きるのに他は関係無いです。全て。
