昨日の天気予報通り、朝4時に庭を見ると真っ白な一面の雪景色。
降雪は例年よりかなり遅いとはいえ、いきなり積もると”わお~っ”とびっくりします。
まるで家が寝ている間に雪国に移動してしまったような感じで
同じ場所に立っているとは思えません。
この雪を見て私は少し悲しくなりました。というのは、新年1月3日昼に
10年一緒に暮らしていた黒ネコが家出していまだに帰ってこないのです。
いつもなら数日でおなかをすかして「家に入れてくれ」と窓のところで
ニャーニャ言ってもどってきて解決するのですが、
今回は既にかなりの日数がたっていて・・・・・1週間以上たつと可能性は低いと
言われていますから、冷たい白い壁の向こうにある別の世界へ行ってしまったかなと
ほとんどあきらめているところです。それでも仕事が終わって帰宅すると、
聞き耳をたてて庭の外で足音がしていないか注意したり、
時々名前を呼んだりしています。
もともと友人が拾ってきたネコで噛み癖があり、何軒もの里親を
たらい回しになっていたところに預かって欲しいと頼まれて出会ったのです。
もちろん、私も初めのうちは何回も血が吹き出る位噛まれました。
親ネコや兄弟と早くから離れたネコは、互いにじゃれて噛み合う加減を知らずに
育ってしまうと本で読んで、ある日噛まれた時、
私の歯で身体を思いっきり何か所も噛んでやりました。
黒ネコは初めての経験でとまどってはいましたが、それ以来噛まなくなりました。
そうして10年余。帰宅後すると玄関に毎回迎えに来てくれ、
名前を呼べばトコトコやって来る。犬のラッキーとも仲良く一緒に昼寝したり、
朝はネコ缶をもらうために私を起こしに来るという家族に自然となっていました。
推定11歳。人間でいえば60歳位。
事故に遭ったのか、最期に好きなことをしたいと覚悟して出て行ったのか
はたまた他の家にもぐりこんでいるのか全く分かりません。
でも不思議と、ある春の日ひょっこりと帰ってくるのではと今でも信じています。
別れのあいさつもせずに音信不通になるはずはないと何故か思うのです。
ただ心配なのは喘息持ちなので、この花粉症の時期は発作をおこしやすいのです。
雪によって寒く花粉が飛びにくいのと湿度が高いことが
せめてものなぐさめになっています。